2016年10月17日月曜日

国立劇場開場50周年記念 平成28年度(第71回)文化庁芸術祭協賛 10月中席

2016-10-17 @国立演芸場


落語 林家あんこ⇒転失気
落語 古今亭始⇒色事根問
落語 桂やまと⇒目黒の秋刀魚
ジャグリング ストレート松浦
落語 桂扇生⇒天災
落語 柳家花緑⇒親子酒
―仲入り―
漫才 ニックス
落語 林家しん平⇒大山バスターズ
俗曲 柳家紫文
落語 古今亭志ん輔⇒品川心中

前座の林家あんこ(女性)は2回めだった。6月上席で聴いたのが「つる」で、何か、気持ちが乗れないような噺だったが、今回はちょっといい感じだった。あれで化粧すればきれいな人なんだろうな、とこれは下衆な楽しみ。

桂やまとの「目黒の秋刀魚」はなかなか口跡良く筋が分かっていても面白い。
ジャグリングも楽しめた。
漫才のニックス(姉妹)は姉の方がテンション低くてダメだよ。
俗曲の柳家紫文は結構おかしかった。また聴いてみたい。

トリの古今亭志ん輔、期待した程には巧くない。

それに引きかえ、花録の芸はすごい。
伊達に5代目小さんの孫じゃないよ。戦後最年少(22歳)での真打ち昇進、先輩31人抜きだったそうだが、なるほどと納得できる。
演題は「親子酒」。
ご本人は下戸だそうだが、酔っぱらいのマネ(フリ?)の巧いのには驚いた。
いくらおかしい噺でも、下手が演ずれば面白くもなんともなくなるが、花録が鮮やかに演ずるともうおかしくて笑いが止まらないという感じだったなあ。

DNAもあるだろうが、本人の精進も大変なものなのだろう。既に大家の芸とみえるが、これからどんどん上手くなるのだろうからこれは楽しみだ。

2016-144/♪国立演芸場-13