2016-10-16 @NHKホール
アレクサンドル・ヴェデルニコフ:指揮
ヴァディム・グルーズマン:バイオリン*
NHK交響楽団
チャイコフスキー:スラヴ行進曲 作品31
グラズノフ:バイオリン協奏曲 イ短調 作品82*
ストラヴィンスキー:幻想曲「花火」作品4
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
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アンコール
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第2番ニ短調から「サラバンド」*
オール・ロシアプログラム。
アンコールも一工夫してロシアモノにしてくれたら良かったのに、なかなかバイオリン・ソロでロシアモノって見当たらないね。
全4曲ともナマで聴くのは初めてでそのうちの2曲はこういう作品があることさえ知らなかった。
バイオリン協奏曲(全1楽章20分強)は叙情性たっぷりで野性味のある分かりやすい音楽だ。ヴァディム・グルーズマンという人のバイオリンも多分初めて聴くが、もう少しガリガリと弾きまくるような遊び心があっても良かったのでは。
「花火」は良く分からない。楽しめない。最後にはシュルシュルと花火が打ち上がってティンパニーがドンとなったのでこれで打ち上がったのだろう。4分程度の小品。
「春の祭典」は、CDでやTV放送やビデオ録画で散々聴いているのでナマでも聴いていたような気がしたが古い記録はないので初めてじゃないかと思う…。
オーケストラの規模が非常に大きい。
マーラーの第3番、第8番などに比べると少ないようだが、それでもホルン8本など管打楽器が45人ほど(目視なのでいい加減)、コンバス8本など弦が65人位。
マーラーもそうだがどうしてこんな大規模な音楽を作ったのだろう、と時に疑問に思う。大規模であればあるほど聴いている分には迫力があって面白いけど、大規模競争していたらキリがない。
それに、先日アンサンブルdeヨコハマのわずか17人のオケでハイドンやモーツァルトの交響曲などをとても気持ちよく楽しんだので、こういう大規模にして人を脅かすような音楽ってどうなの?という疑問はなかなか整理できない。疑問を感ずる一方でそれらを楽しんでいるものだから答えに窮する。
ま、この曲もアクロバティックで面白いや。
さて、チャイコフスキーの「スラブ行進曲」だ。
これはどうしてこのメロディーが頭にこびりついているのか?おそらく中学校の音楽の時間に聴いたのかもしれない。ともかく、そんな若い頃からこのメロディは頭の中にこびりついている。
スラブ風の民謡らしいメロディー、特に増二度ってとても耳に引っかかる音程だけど、これを半音下げるといっぺんにつまらなくなるのが面白い。とはいえチャイコフスキーらしくない。ロシアの5人組なら何となく分かるのだけど。
2016-143/♪NHKホール-09