2016年9月25日日曜日

N響第1842回 定期公演 Aプログラム

2016-09-25 @NHKホール


パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
ラルス・フォークト:ピアノ*
NHK交響楽団

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595*
ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調
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アンコール
シューベルト:楽興の時第3番ヘ短調*

ラルス・フォークトによるモーツァルトのピアノ協奏曲第27番。
モーツァルト最後の協奏曲で逝去前11月に完成された(もう少し前という説もある)らしいが、そこ頃の彼の病気や困窮ぶりは全然感じられない明るい作品だ。
このピアニストはNHKクラシック倶楽部でリサイタルを聴いたが、特に印象には残っていなかったし、今回の演奏も音楽が端正なので、素人の耳には誰が弾いてもさほど変わらないように思う。もっともグレン・グールドやユジャ・ワンで聴けばモーツァルトの新局面を引き出すのかもしれないが。

メインはブルックナー2番。
マーラーに比べると定期演奏会で取り上げられる機会が少なくそれも4-5-7-9番などに偏重しているように思う。これらは複数回聴いているのに2番はナマ初聴きだった。

モーツァルトでは感じられなかったが、ここではパーヴォの面目躍如の感あり。
冒頭の弦のトレモロの中からチェロがテーマを歌う、所謂ブルックナー開始と言うやつか。このアンサンブルが美しく惹き込まれる。全体の構成感も掴めるような?シャキッと引き締まってブレない音楽が如何にもパーヴォらしいと思った。


2016-131/♪NHKホール-08