2016年4月9日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会みなとみらいシリーズ第318回

2016-04-09 @みなとみらいホール


川瀬賢太郎:指揮
田村響&佐藤卓史:ピアノ
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

コダーイ:ガランタ舞曲
プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調 FP.61
ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14

コダーイとプーランクの作品はいずれも初聴きだったが、「ガランタ舞曲」は現在はスロバキア(その前はチェコスロバキア。その前はオーストリア・ハンガリー帝国)に属する「ガランタ」という地方の民謡(実質はロマの音楽)を素材にしているだけに、大げさな哀愁に満ちた、情緒溢れる、まさしく「ロマ」ンチックな音楽で、初聴きでもこれはほとんど抵抗感なく楽しめる。

プーランクの方も民謡やモーツァルトのピアノ協奏曲(第21番の第2楽章)、自身の過去作のフレーズなどが組み込まれた、作曲家の遊びのような作品で、これも気楽に聴ける作品だ。
楽器の編成(パート毎の人数)と配置が楽譜に指定されているそうだ。と言っても特に変わったところもなかったが。

いずれも賑やかな音楽だ。

その後、本日のメインイベント。
大編成に衣替えした大管弦楽団が前二者に倍するけたたましきベルリオーズの幻想交響曲を渾身の力で演奏。何しろ、ティンパニーも大太鼓も2セットというのがすごいね。
大いなるカタルシスを得て最近の鬱屈が一時的にせよ晴れた。

♪2016-040/♪みなとみらいホール-11