2023-07-28 @ミューザ川崎シンフォニーホール
大野和士:指揮
東京都交響楽団
久末航:ピアノ*
ニールセン:狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻想旅行」
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16*
第1楽章 アレグロ・モルト・モデラート
第2楽章 アダージョ
第3楽章 アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート
シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43
第1楽章 アレグレット
第2楽章 テンポ・アンダンテ,マ・ルバート
第3楽章 ヴィヴァーチッシモ
第4楽章 フィナーレ アレグロ・モデラート
-------アンコール--------------------------
リスト:「巡礼の年」第1年スイスから第4局泉のほとりで*
FSMuzaの嬉しいところは、在京オケを次々と定点観測できることだ。そしてほとんどのオケで首席・音楽監督級が登壇する。
都響も、Muzaで聴けるのはこのお祭りだけだ。
北欧の3曲。
ニールセンは9年ぶりに聴いた。前に東響@ミューザで聴いたが、これは明らかに東響の方が良かった。
まあ、腕鳴らしみたいなものだろう。
グリーグからだんだん良くなってきた。
2Wほど前まではどのホールもそれなりに鳴りが良かったが、猛暑のせいか、最近は少し響きが硬くなっている。ミューザにしても同様だ。
てきめんに分かるのがPfの音で、広域は煌めくような輝きがあるが、中〜低域がやや硬い。尤も、全域にわたって美音が鳴りわたるのは滅多にないから、今日(一昨日も)の音でも十分美しい。特に、六一のPfに比べたら、そりゃもう、べらぼうに美しい。
2楽章の終盤にオケと噛み合っていないようなところがあって、ひやっとしたけど、気のせいだったか…。弦12型ではあったけど、オケに埋もれるところもあってやや不満が残った。
メインのシベ2が良い出来だった。都響のことだから16型に拡大するかと思ったが、14型だった。それでも迫力は十分。
この曲は、美味しいところをほとんど管楽器、特に金管が攫っていく。それで、弦の上手側がモヤモヤとして存在感がはっきりしなかったけど、それがシベリウスの狙い所なのだろうか。次にこの曲を聴く時は、弦の中低域に着目してみよう。
なんだかんだ言っても、よくできた音楽だなあと、いつも思う。
♪2023-131/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-15