2023年7月5日水曜日

オペラ「ラ・ボエーム」

2023-07-05 @新国立劇場



【指揮】大野和士
【演出】粟國淳
【美術】パスクアーレ・グロッシ
【衣裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
【照明】笠原俊幸

【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

ミミ⇒アレッサンドラ・マリアネッリ
ロドルフォ⇒スティーヴン・コステロ
マルチェッロ⇒須藤慎吾
ムゼッタ⇒ヴァレンティーナ・マストランジェロ
ショナール⇒駒田敏章
コッリーネ⇒フランチェスコ・レオーネ
べノア⇒鹿野由之
アルチンドロ⇒晴雅彦
パルピニョール⇒寺田宗永

プッチーニ:「ラ・ボエーム」
全4幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

上演時間約2時間50分
 第Ⅰ幕・第Ⅱ幕65分
  休憩25分
 第Ⅲ幕30分
  休憩20分
 第Ⅳ幕30分




演出も美術などのスタッフもこれまでの公演と同じ。貧乏学生達の屋根裏部屋が主な舞台なのだから、どう作っても貧相なものだ。
が、2幕は日本製オペラとしては稀有な大群衆シーン。街の賑わいがよく出ている。大勢の出演者のそれぞれの芝居は不十分だが。

ミミのロウソクが消え、火種を求めてロドルフォ達の部屋をノックする際にためらいを見せて欲しかったな。ミミが自分で火を消す演出もあるが、粟國演出のミミはあくまでも清純な乙女だ。

全体にケレンのない正統的な演出で好感。

ただし、今回も3幕目を全編紗幕で覆った。わざわざ観にくくする意味が分からない。

誰からも《傑出した歌声》は聴けなかったが、耳馴染みの名曲の釣瓶撃ち。舞台そばで蜂の巣にされるラグジュアリーな喜び。

オケは、前回が東響だったが、今回は東フィル。両者で交代しているようだ。

♪2023-117/♪新国立劇場-13