2023年7月29日土曜日

横濱音楽物語1️⃣

2023-07-29 @フィリアホール



バリトン:坂下忠弘(加耒徹から急遽交代)
ピアノ:實川風
バイオリン:小林美樹
バイオリン:毛利文香
ビオラ:有田朋央
チェロ:門脇大樹

ドボルザーク:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.51より 第1-3-2楽章
【小林(1st)、毛利(2nd)、有田、門脇】
 ※当時のプログラムの記載通りに、楽章抜粋・演奏順を変更して演奏します。
ワーグナー:レチタティーヴォとロマンス
 ~楽劇『タンホイザー』第3幕から「夕星の歌」(「優しき夕星よ」)
【坂下、實川】
グリーグ:バイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45
【小林、實川】
シューマン:
 ひそやかな涙 ~12の詩 Op.35から第10曲
 献呈 ~歌曲集「ミルテの花」Op.25から第1曲
【坂下、實川】
ブラームス:ピアノ四重奏曲イ長調第2番 Op.26
【毛利、有田、門脇、實川】




日本の近代化は横浜で始まった。西洋音楽も然り。
フィリアホールが企画した5年がかり計6回の「横濱音楽物語」の今日は第1回目。今回は黎明期のクラシック演奏会を再現しようとするもの。

山手の丘に今も名前を残すゲーテ座で、1907年(明治40年)、居留民の演奏による居留民の為の演奏会が行われた。
今日のプログラムは、それをそっくり再現したもの。

ドボルザーク、ワーグナー、グリーグ、シューマン、ブラームスと並ぶと、現代人にとってはなんの違和感もないプログラムだが、116年前の人たちにとっては、ほぼ《現代音楽》が並んでいるというところが興味深い。

早く亡くなった順で一番のシューマンこそこの演奏会の51年前に亡くなっているが、ワーグナーは24年前まで生きていた。ブラームスは10年前、ドボルザークは3年前まで生きていた。グリーグは生存中だ。

今の日本に引き直すと、伊福部昭、早坂文雄、久石譲、吉松隆などの作品集を聴くようなものか。

僕も116年前に戻ったつもりで、音楽を聴いてみた。
とはいえ、もう、耳馴染みばかりなので、これらを現代音楽として聴くことは難しかったのだけど、無理無理明治人になり切ってみると、少なくともシューマン、ブラームス、ドボルザークにはそれまでの古典派にはみられない奏法やフレージングに、な〜るこの辺は新しいな、と思ったりもして良い経験ができた。

演奏するのは、今、まさに匂い立つような旬の中堅どころ。全員、横浜に縁のある演奏家ばかりだというが、我が小林美樹❤️以外は横浜とどういう縁があるのか知らない。

Brの加耒徹が不都合で急遽坂下忠弘に変わったが、当然、プログラムに変更はなく、「夕星(ゆうずつ)の歌」と「献呈」が聴けたのも嬉しいことだった。

♪2023-132/♪フィリアホール-03