2023年7月30日日曜日

東京大学音楽部管弦楽団サマーコンサート2023

2023-07-30 @みなとみらいホール



田代俊文:指揮
東京大学音楽部管弦楽団

フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲変ロ長調 作品56a
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 作品64



東大オケの存在は知っていたが初聴き。
Vnが大勢で多分16-14なのだろうが前半の中音域以下はアマオケにありがちな歪な編成だった。

ともかく、弦は大勢いるのにイマイチ鳴りが悪くて「ハイドン変奏曲の終曲に至って漸く大編成オケらしい響が始まった。

メインはチャイコ5番。
ここで中音域以下も人数が増えてほぼ16型の標準サイズになった。しかし数を揃えている割に弦に熱量がない。

3楽章が終わり、4楽章には一呼吸で入ったのは良かったが、聴かせどころの弦に力が篭っていない。音量の問題ではなく、これから最後のクライマックスに向かって爆発していくエネルギーを内包しているとは思えない。

端的にいえば、それはティンパニーによく現れていた。終始穏やかな演奏で、終盤のブラスの咆哮にもかき消されるような音量だったが、ここは、ティンパニーが天地を裂くような大音量でブラスを圧倒するくらいのエネルギーが欲しかった。

しかし、管も弦も実に上手で、美しく、部分を取り出せばプロかと思わせる場面も。もちろん、アマオケらしい部分もたくさん噴出はしていたが。
とにかく上手だ。同日午後に聴いた横響より巧い。
にもかかわらず、熱が伝わらないのは奏者の問題ではなく、指揮者の好みなのだろう。
上品に美しく。それが意図なら成功していたが、どうかと思ったね。


余談:終演後女子学生のMCが始まった。Encの紹介かと思いきや、みんなで歌を歌えと仰る。なるほどプログラムの最後に楽譜が掲載してある。

ドイツ民謡「歌声響く野に山に」というのだけど、知らないよ。
この歌、3部カノンという凝った歌で、MC嬢は客席を縦に3分割してABC群に分け、Aが歌い始めて8小節後にBが歌う。その8小節後にCが歌う。2回繰り返して終わり…と指示。

そ、そんなことができると思う?
ところが始まってみたら、オケが伴奏するし、覚えやすい旋律だし、ちゃんと客席にサクラが仕込んであってリードするので、まあ、なんとか輪唱ができたようだ。

それにしても、このセンスにはついてゆけない。新興宗教か、少女趣味みたいだ。
東大!大丈夫か!

2023-134/♪みなとみらいホール-27