2023-06-14 @県立音楽堂
横浜交響楽団
シューベルト:劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」から(抜粋)
序曲(歌劇「アルフォンスとエストレッラ」の序曲)
間奏曲Ⅲ
狩人の合唱
バレエ音楽Ⅱ
間奏曲Ⅰ
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」
シューベルト作品もメンデルスゾーン作品もいずれも重量級だった。
前半の劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」からの5曲の抜粋がこれ迄に聴いた組合せとは異なり、少なくとも
「序曲」は初演時と同じ「アルフォンスとエストレッラ」の転用序曲で、これは初聴き。
間奏曲Ⅲは一番有名だが、最後に演奏された
間奏曲Ⅰも多分初聴きかな。これこそ未完成交響曲のフィナーレだという説があるそうだ。曲順を変えて最後に持ってきたのは、その重々しさゆえだろうな。これは複雑な音楽だなと感じたよ。
「スコットランド」。
好きな曲だけど、今日改めてなかなか難しい音楽だなと思った。アマオケが手こずったからというのではなく、横響は善戦していたが、音楽自体の重さに気付かされた思い。
余談(俄勉強):シューベルトは、劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」の初演に「序曲」が間に合わなかったので、自作・歌劇「アルフォンスとエストレッラ」の序曲を転用した。
その後シューベルトの死後60年以上経過して楽譜が出版される際に混乱が生じ、これも自作・歌劇「魔法の竪琴」の序曲が本作の序曲としても演奏されるようになった。
現在ではこちらが「序曲」として一般的になっているが、今回の演奏は、本来の姿に戻った。と言ってもどうせ、転用なのだけど。
間奏曲Ⅲの主題は次の作品にも転用されている…とあれこれに書いてある。
弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」D804
ピアノ即興曲変ロ長調 D935-3
しかし、この2作品以外にもロザムンデの旋律はシューベルトの他の作品でも転用している気がしてならないけど分からないので隔靴掻痒。
♪2023-107/♪県立音楽堂-07