2023-02-14 @サントリーホール
東京都交響楽団
阪田知樹:ピアノ*
フォーレ:歌劇『ペネロープ』前奏曲
フローラン・シュミット:管弦楽とピアノのための協奏交響曲 op.82*
ショーソン:交響曲変ロ長調 op.20
3曲も演奏するのに全曲初聴きとは珍しいが、定期ならではのお仕着せプログラムだ。1回券なら買わないね。
フォーレではウトウトしたがフローラン・シュミットでは煩くて眠るどころか。
都響得意のナンデモ16型弦編成と阪田くんの熱狂ピアノが”協奏”ならぬ”強奏”の”競争”で”狂騒”した。
相変わらずサントリーホールのピアノの音が酷い。
重く、硬く、鈍く、とてもSteinwayとは思えない。
共感できない音楽でも、もう少しコンパクトなオケ編成で音の分離が良ければ。ピアノも贅沢は言わん。町の公民館並みにフツーの響であれば、シュミットの音楽も多彩な管弦楽として楽しめたのではないかと思う。
一方、ショーソンは拍子抜けする程まともに綺麗な音楽で、「象さんと遊ぶ田舎の呑気な生活」という副題を思いついた。終楽章では「♪象さん〃お鼻が長いのね」の旋律が支配するから。
余談:シュミットの表記が他の2人と異なり名・姓表記になっているのは、フランツ・シュミットと区別する為かな。