2023年2月24日金曜日

東京フィル第980回サントリー定期シリーズ

2023-02-24 @サントリーホール



ミハイル・プレトニョフ:指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
イム・ユンチャン:ピアノ*

ベートーべン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」*
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58
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J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番から第2楽章*
J.S.バッハ(マイラ・ヘス編):主よ、人の望みの喜びよ*


ロシアによるウクライナ侵攻1年という日に舞台に立たなければならなかったプレトニョフの心境は如何に?

それはともかく、マンフレッド交響曲は生では初聴き!
CDも持ってはいるけど、まともに聴いたこともなかったよ。

標題音楽なのに物語の内容が分かっていない(解説も不親切)ので、どういうふうに立ち向かえば良いのか、すっきりしないまま聴き終えたが、音楽自体は分かり易い。

バーンスタインはこの曲を「屑」と言ったそうだが、ま、僕はそんな大それたことは言わないけど、あまり格調高くないね。俗臭芬々だ。それが親しみやすい原因の一つでもあるので、ゲージュツ観賞って難しいね。

驚いたのは前半の「皇帝」だ。
今日も耐え難いピアノの音を聴かされるかと思っていたが、なんと今日のスタインウェイの綺麗なこと。
昼に聴いたみなとみらいホールのピアノとは、まだ、薄皮を1枚纏ったような鈍い響だけど、意識せずに聴いていたら、フツーに美しい。

一体なぜか?
ホンに不思議なので、サントリーホールの人に、床を替えたかと訊いたが「そんなことはありませぬ」。天井の反響板を細工したか?「編成によって上下させることはあるけどはて、今日は…?」と、頼りない。
他に、原因が見つからないので、多分、みつばちの法則「雨の日はホールがよく鳴る」からかな…。

♪2023-036/♪サントリーホール-06