2023-02-05 @ミューザ川崎シンフォニーホール
アレッサンドロ・ボナート:指揮
東京交響楽団
金子三勇士:ピアノ*
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 op. 18*
リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」op.35
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J.S.バッハ:G線上のアリア*
先月に続いてラフマ150年企画第2弾。
前回の上原彩子:パガ・ラプは実に素晴らしかった。
その前日、小菅優-日フィル:Pf協2番も大満足で、そう何度も続かないだろうとCOOLに構えていたが、この日のPf協2番も金子三勇士の緊張感漲る冒頭和音に引摺り込まれた。
1楽章の主題が2回目に登場する時のフレージングに違和感を感じたが、独自解釈か、オケとリズムが合わなかったのか、音楽の勢いというものかもしれない。
この楽章が終わった後に1F席のお客に挙動不審があり楽章間休止が間延びしたのは残念。
しかしその後はホンにピノピアノとオケの協奏に興奮!
終曲後、直ちにブラボーの声あり。
もう最近は野獣の咆哮ではなく”ブラボー”だ。
この日のミューザは満席完売だったようだが、(見える範囲で)最上階も鈴生りの盛況。カーテンコールは大いに賑わった。
アンコールがG線上のアリア。
もうなんだかありがたい神様のお告げのように聴こえたよ。
前回の名曲全集はメインのエルガー:交響曲第2番がイマイチ楽しめなかったが、今回は「シェエラザード」だ。初聴きのAボナードの棒が東響と性に合っているのか、Pf協よりさらなる名演を引き出した。小林壱成はじめ、あちこちに散りばめられたソロがうまい。
弦の透明感もまずまず。
何と言っても最大の功績はThe Brass!だ。Rコルサコフの管弦楽法の巧さでもあると思うけど、美しい音色で自在な色彩をつけてゆく。
で、今月は2本ともたらふく満足できた。
それにしても、何故、こんなにお客が入ったのだろう?
チケ完売といっても、ここまで賑わったことはないと思うなあ…。