2020-10-10 @みなとみらいホール
井上道義:指揮
読売日本交響楽団
仲道郁代:ピアノ*
ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73 「皇帝」*
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88
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ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女*
コロナ対応で指揮がカーチュン・ウォンから井上道義に変更。ウォンも好感度高いが、井上師には大いに期待ができる。
実際、「皇帝」は収穫だった。
あの小柄なお姫様(仲道郁代)の細腕がオケ(12型)に負けない迫力。
また、協奏曲ではオケと独奏のアタックが僅かにずれることも多く、それはそれで勢いだし構わないと思うが、今日のは見事に揃っていて驚く。
井上-仲道の呼吸がぴったり。
オケも素晴らしい。
特に弦の美しさは特筆。全く難点がない。
で、前半は至福の時…だったが、アンコールを弾く前の仲道姫の説明がか細くて1F中央なのに聴き取れない。自分の聴力が不安になった。
しかし、終演後の井上師の話は良く聴こえて安心した。
話をするなら2千人ホールということを考えて話をして欲しいね。大声が出せないなら、黙って弾いてくれたら良かった。
さて、後半のドボルザーク交響曲第8番は大好物。
しかし、期待した程の出来ではなかった。
「皇帝」より金管が6本増えている。
だから弦は14型にするか、と思っていたが12型のまま。
そのせいか、冒頭のチェロ(旋律を奏でるのはチェロだけではないけど。)の美しい主題が、管(特にトロンボーン)に負けてしまった。
”読響吹奏楽団”は大活躍だったが、一方の弦は響きに厚みがない。協奏曲では丁度良かった編成だが、ドボ8では残念な結果に。
ところで、演奏中のオケの団員でマスク装着は数人(終わったら大勢に)。そもそも、マスクなんてしなくともいいのにと思うが、驚いたのは「皇帝」の終曲後。
井上-仲道両氏がどちらからというでなくハグをした。
やるね!
ちょっと嬉しかったね。
健康体であれば濃厚接触したって何の問題もない。
適切に健康チェックをしておればステージ上でSDもマスクも不要だ。
しかるに本末転倒の過剰防衛が音楽を生で聴く楽しみを削いでいる。
係る風潮を笑い飛ばすような2人のハグにブラボー!
♪2020-063/♪みなとみらいホール-15