2019年12月21日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会 ベートーベン「第九」<第九⑦>

2019-12-21 @県民ホール


下野竜也:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
神奈川フィル合唱団

石橋栄実:Sp
林美智子:Ms
谷口洋介:Tn
久保和範:Br

マルティヌー:リディツェへの追悼
ベートーベン:交響曲第9番ニ短調「合唱付き」作品125

管・弦・声楽のバランスの良い演奏…というより、プロセニアム・ホールの良さが発揮されたのかな。4方を反響板に囲まれたステージからはとても心地の良い響きが届いた。残響不足で硬い音になりがちだが、今日は合唱団が後ろに並び、オケはピットを潰して拡大舞台。
その分、前に出ていたのが良かったのかも。

神奈川フィルも健闘した。シャカリキではなく、かなり抑えた調子だったがほとんど破綻がなかった。

欲を言えば、終楽章のレシタは下野氏独自の速いテンポで始まったが、前半僅かに15人の呼吸が合っていなかった。

声楽独唱は大舞台の奥からだがよく通った。

その独唱はどこで入場したか?今年6回聴いていずれも2楽章の後だ。
しかし今日は違った。3楽章が終わっても登壇しない!
低弦レシタの開始前に静々と登場したのは如上の経緯から当然予期されたが多分初体験だ。

「2楽章の後に入るが拍手禁止」とお願いされた演奏会も過去に経験しているが、まさか拍手を嫌って?

♪2019-214/♪県民ホール-06