上岡敏之:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
シューベルト:交響曲第2番変ロ長調 D125
シューベルト:交響曲第3番ニ長調 D200
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz. 116
今季の新日本フィルはシューベルト交響曲を全曲やるみたいで、9月4番、今回2・3番、来月1番、2月5番、7月8番。これに他の定期を合わせて全曲完成だ。
先月の4番も聴く機会が少ないく、圧倒的に5番以降が多い。
昔のことは記憶もいい加減だが、今日の2・3番は初聴きだったかも。
弦編成は10型という珍しい小規模。
2曲ともシューベルト17〜8歳頃の作品で、その頃ハイドンもモツも亡くなっており、ベートーベンを聴いていたはずだが、作風はハイドンに少し情緒をまぶしサロン音楽のような軽めの仕上がりだ。
これらの対比でバルトークが一層面白かった。
弦楽器の編成が14型(第1バイオリンが14人)に拡がって音の厚みが違う。
管弦楽のための協奏曲というだけあって、特に管楽器の出番が多い。技術的にも演奏が難しいようだ。
そこを、このオケのメンバーは難なくこなして面白い。
弦と管との混ざり合う響きも良い具合で、いつも上岡マジックに乗せられたようで、感心してしまう。
オマケにこのホール、響きが良いのが難点かも!