指揮:鈴木恵里奈
演出:粟國安彦
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
合唱:藤原歌劇団合唱部
蝶々夫人⇒迫田美帆
ピンカートン⇒藤田卓也
スズキ⇒但馬由香
ゴロー⇒井出司
ボンゾ⇒田島達也
ヤマドリ⇒柴山昌宣
ケート⇒吉村恵
神官⇒立花敏弘
ジャコモ・プッチーニ:『蝶々夫人』
全2幕<イタリア語上演/字幕付>
予定上演時間:約2時間50分
第Ⅰ幕60分
--休憩25分--
第Ⅱ幕85分
平成最後の鑑賞を大傑作で締めることができて嬉しい!
海外プロジェクトの蝶々夫人は合わないなカツラに妙な着付け。立ち居振る舞いもなっておらん。何もかも違うぞーっ!という思いが先に立ち、イマイチ違和感拭えず、満足した事は無かったが、やはり純国産は没入できる。
今日が実質デビューという指揮者(鈴木恵里奈)も蝶々夫人(迫田美帆)も見事な演奏・歌唱で信じられない上出来だった。
演出も良かった。
いやほんの一部に他にやり用はなかったかと思う場面もあったが全体としてとても自然で説得力あり。
特に最後の場面の意表を突く暗転にやられた!
この頃涙脆い僕は2幕からずっとウルウルしっ放しだった。
できれば号泣したいくらい。
今、思い出しながらも目が潤んでくるよ。
古手の日本男子としては、蝶々さん(設定は15歳〜18歳)のように可愛くて、純粋で、疑いを知らず、でも利発で、矜持を持つ女性を理想的に見てしまう。こういう女性こそ男性から一歩退き乍ら実は<男を育てている>のだが、そういう点は近頃捨象され、女性蔑視と批判されがちなのは残念。
6月に新国立でも観るが非常に楽しみ。今度は遠慮せず泣こう!