2023年9月13日水曜日

横浜交響楽団 第726回定期演奏会 【作曲家の円熟】

2023-09-13 @県立音楽堂



平野桂子:指揮
横浜交響楽団

シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120
ベートーべン:交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」



シューマンは、クララ22歳の誕生日に2番めの交響曲をプレゼントした(その後改訂版の出版が遅れ、交響曲としては最後の第4番となった。)。
そして、今日9月13日はなんとクララ204歳の誕生日である。

横響の演奏会は冒頭、指揮者が簡単なプログラム解説をするのが恒例だ。
今日の指揮者平野桂子嬢は美形であるだけでなく、話の上手な人で、上述の彼女の説明を聞きながら、なんと洒落たプログラムだろうと感心し、元々好きな作品だが、一層熱い期待が高まった。

この第4番は、単一楽章だと書かれたり、4楽章が休み️なしに演奏されるとか、全楽章アタッカが演奏されるなど色々書いてあるのを読むが、今日一緒に演奏されたベートーベンの「運命」の3楽章⇒4楽章のように楽譜上も繋がっている訳でもないし、アタッカ表示もないし(これは僕の手持ちスコアだけに問題かもしれないけど)、聴いている限り(いや、スコアを見ていても)、4つのパートの間は、一呼吸置かれるのが常なのでフツーの4楽章の作品だと思える。
ま、聴いている限りは、単一楽章であろうと4楽章であろうと変わりはないのだけど。

とても、情緒的で、時にメランコリックな旋律が胸を掻きむしるようだ。

後半に「運命」が置かれたのは疑問。
作曲年代の順で演奏した方が興味が深まったのに。部分的に乱れはあったけど、良い演奏だった。

久しぶりの19時開演のせいか、Encもなく、名曲2本90分程度でスッキリ終わって、気分良く帰途に着いた。

♪2023-155/♪県立音楽堂-09