2020-11-27 @フィリアホール
前橋汀子(バイオリン)
久保田巧(バイオリン)
川本嘉子(ビオラ)
北本秀樹(チェロ
《オール・ベートーベン・プログラム》
弦楽四重奏曲第4番ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95「セリオーソ」
弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131
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チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番から第2楽章アンダンテ・カンタービレ
前橋汀子のカルテットは初めて。
正規メンバーのVcが来日できず、その為か?曲目も15番が14番に変わったが僕には関心の埒外。
室内楽はかぶりつきに限る、と言う訳で相当前列の席で聴いた。
今日の4番、11番は生で聴く機会もそこそこあり、CD等でも馴染んでいるが14番は多分初生。家でも演奏時間が長い(本日実演40分)せいもあって滅多に聴かないので楽しめるかなと不安もあったが、前2曲の好演で懸念は吹き飛んだ。
綿密に構成された四重奏曲に巧者が息を合わせて挑む時に生まれるスリリングな緊張に圧倒された。
特に14番は全7楽章休止なし。かなり自由に作られているが、緩みがない。奔放な楽想に振り回される心地良さ。
ベトの真髄の近くを掠めたような気がした。
今夜は全曲がセリオーソな至福の時。