2020年2月6日木曜日

2月大歌舞伎 夜の部

2020-02-06 @歌舞伎座


十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言
一、八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
 湖水御座船の場
佐藤正清⇒我當
斑鳩平次⇒進之介
正木大介⇒萬太郎
鞠川玄蕃⇒松之助
轟軍次⇒片岡亀蔵
雛衣⇒魁春

二、羽衣(はごろも)
天女⇒玉三郎
伯竜⇒勘九郎

三遊亭円朝 口演
榎戸賢治 作
三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
左官長兵衛⇒菊五郎
和泉屋清兵衛⇒左團次
女房お兼⇒雀右衛門
和泉屋手代文七⇒梅枝
娘お久⇒莟玉
小じょくお豆⇒寺嶋眞秀
家主甚八⇒片岡亀蔵
角海老手代藤助⇒團蔵
角海老女房お駒⇒時蔵
鳶頭伊兵衛⇒梅玉

十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言
四、道行故郷の初雪(みちゆきこきょうのはつゆき)
忠兵衛⇒梅玉
万才⇒松緑
梅川⇒秀太郎

夜の部は4本立。好みは人それぞれとは言え、僕は断然「文七元結」に期待。
というのも落語では志ん朝のが好きで何十回となく聴いているが、歌舞伎で観るのは初めて。
楽しみであると同時に、志ん朝のように上手に江戸っ子の心意気や人情が表現できるかと不安もあり。

落語のように時空を瞬間移動できない芝居ではある程度話を整理しなくてはならないので、面白い部分が一部カットされていたのはやむを得ないが、歌舞伎版も繰り返し上演されているようにこれはこれで実におかしくもあり、ジーンと胸を打つ。

左官の長兵衛⇒菊五郎、その女房⇒雀右衛門、娘お久⇒莟玉(前・梅丸。なんて可愛らしい!)、家主⇒片岡亀蔵。
ほかに梅玉、時蔵、左団次など達者が揃った。

落語も同様だが、悪人が1人も出ず、粋でほろっとさせる話は江戸前ならではだと思う。


♪2020-016/♪歌舞伎座-01