2016年6月28日火曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート ≪石田泰尚のスプリング・ソナタ≫石田泰尚バイオリン・リサイタル

2016-06-28 @みなとみらいホール


石田泰尚:バイオリン
中島剛:ピアノ

ベートーベン:バイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 作品24「春」
クライスラー:愛の悲しみ、愛の喜び
マスネ:タイスの瞑想曲
モンティ:チャールダッシュ
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第2番ニ短調 BWV1004から「シャコンヌ」
フランク:バイオリン・ソナタ イ長調
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アンコール
J・ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ヴィロード:エル・チョクロ
ガーデ:ジェラシー
プッチーニ:誰も寝てはならぬ


ベートーベンとフランクのソナタ2本にバッハ、クライスラー、マスネ等+アンコール4曲の大熱演だった。
石田泰尚は2001年から神奈川フィルのソロ・コンサートマスターだしいろんな室内楽アンサンブルを主催しているので、バイオリニストとしては聴く機会が多い。
少なくとも神奈川フィルの顔として飛び抜けた人気を誇っているようだ。オーケストラ定期でもこの人がコンマスの日は会場が心なしか熱い。室内楽なども気がつけば売り切れ御免が多い。
ご婦人方に人気なのだ。
一見コワイお兄さんぽいけど、その実えらくシャイなところがご婦人方にはカワイイのかもしれない。

彼のバイオリンは極めて繊細で美しい音色。
そのためか、そして、みなとみらい大ホールというバイオリン・リサイタルには大きすぎる会場のせいか、前半は音圧の不足を感じた。

しかし、だんだん良く鳴る法華の太鼓で、無伴奏のバッハから俄然本領を発揮しだした。
本篇シメの大好きなフランクのソナタが、これをナマで聴くのが随分久しぶりだったこともあり、実に心地良かった。

アンコールの第1曲が、映画「シンドラーのリスト」のテーマだった。これはこじんてきにとても好きな曲で、ちょいと興奮した。が、お兄さん、この曲弾いてくれるなら、恥も外聞も見栄もへったくれもなくもっともっと咽び泣いて欲しかったよ。


♪2016-089/♪みなとみらいホール-22