2014-11-30 @みなとみらいホール
<コンクール時の写真ではありません>
参加者:地方予選を勝ち抜いてきた中学生13人
バイオリン部門中学校の部入賞者
第1位 山影頼楓(やまかげ・らいか)
第2位 三谷本太一(みやもと・たいち)
第2位 清水怜香(しみず・れいか)
第3位 森山まひる(もりやま・まひる)
横浜市民賞 真田大勢(さなだ・たいせい)
27日のフルート部門(中学校の部/高校の部)
に続いて今日は、バイオリン部門中学校の部だ。
バイオリンは小学校、高校の部もあるけど、僕が忙しくて応募しなかった。ついでに、ピアノ部門は応募したけど選に漏れてしまった。
バイオリンはフルートと異なって演奏人口が多く、このコンクール出場者も多いのだろう。全国大会出場者は絞られているから同じ中学校の部のフルート部門より3人多い13名に過ぎなかったけど、厳しい競争を親子一丸となって勝ち抜いてきたからだろうが、付き添い保護者の多いこと。
フルート部門は会場はガラガラだったけど、バイオリン部門はほぼ満席状態だった。いやが上にも気持ちは高ぶるだろう。
バイオリン部門も過去2年も選定員として関わてきたので、顔なじみもあった。
67回の中学の部の参加者が3人、66回の小学校の部の参加者が1人、気がついたが、ほかにも混じっていたかもしれない。
フルートの部では誰が1位になるかという僕の予想は当たったのだけど、バイオリンに関しては今回もみんなのレベルが高くて、技術的な面や音楽性の面で、際立った子は居なかったように思ったのだが、専門家の耳には将来性も含めて判断可能なんだなあ、というか判断しなくちゃいけないものな。
全員自由曲を弾くが、13人中3人がヴィエニャフスキのバイオリン協奏曲第1番第1楽章を弾いた。同じ作曲家のバイオリン協奏曲第2番や別の作品を選んだ子もいて、結局ヴィエニャフスキの作品が6人に選ばれた。
過去の記録を手繰ってみるとやはりこの作曲家の作品を何人かが選んでいる。よほどコンクール向きなのだろう。
一体何者なのだ?
Wikipediaによると「1835-80年。ポーランドのヴァイオリニスト・作曲家。驚異的な技巧と情熱による華麗な演奏が知られ、その作品もまたスラヴ的情緒と名人芸的要素により今日なお愛される。1935年には彼の生誕100年を記念して、現在でもヴァイオリニストの登竜門として知られるヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールが創設された」…とある。
ブラームス、サン=サーンス、ビゼー、ブルッフなどと同じ頃の人だ。
さらにヴィエニャフスキ・コンクールについて調べると、第2回目以降はほぼ5年に1回開催され、第6回(72年)以降は日本人が常に上位入賞している。
いずれはこのコンクールにも出場を果たしたいという思いが今回の選曲にも反映しているのかもしれないな。
それにしても5年に1回って…どういう思想なんだろ?
最新の第14回(11年)は小林美樹が第2位だが、この人の演奏は今年だけでも2回聴いている。
…と脱線したけど、日本人好みなのかな。バイオリンの技巧を聴かせるのにはふさわしいのだろう。
横浜市民賞の選定基準は「演奏に感動したこと。もう一度聴きたいと思ったこと」という極めて主観的なものだ。選定員それぞれによって演奏から受ける印象は異なるだろうけど、そのために大勢の選定員が選ばれている。
投票結果を見ると、自分の意中ではないとしても、なるほどなあというところに落ち着くのが面白い。
♪2014-111/♪みなとみらいホール小ホール-47