2014年11月20日木曜日

みなとみらいクラシック・クルーズ Vol.62 サクスケルツェット ~驚異のサックス・アンサンブル~

2014-11-20 @みなとみらいホール



サクスケルツェット
木村有沙 服部 吉之 宗貞 啓二
池上 政人 岩本 伸一 大城 正司
成田 徹 二宮 和弘 大貫 比佐志
原 博巳 大石 将紀 有村 純親
松井 宏幸 江川 良子 國末 貞仁
貝沼 拓実 田村 真寛 田中 拓也

共演/成田 良子(ピアノ)

●ラター:「弦楽のための組曲」から<さすらい>、<私の青の縁取り帽子>、<アイロンをかけまくる>
●ビル・ウィーラン:「リバーダンス」
●星出尚志:「チェイサー」…≪ピアノトリオ≫
●ピアソラ:「ブエノスアイレスの春」…≪九重奏≫
●カバレフスキー:組曲「道化師」から「ギャロップ」、「小さな抒情的な情景」、「スケルツォ」、「エピローグ」
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アンコール
●ダリウス・ミヨー:「スカラムーシュ」から「ブラジリア」
…≪ ≫のないものはサックス全員合奏



今日は、サクソフォーンばかり18人のアンサンブルだった。
サックスといえば、普通に接するのはアルトとテナー、時にバリトンだけど、それ以外にも沢山の種類があって、音域の高い楽器から順に並べると、
①ソプラニーノ
②ソプラノ
③アルト
④テナー
⑤バリトン
⑥バス
⑦コントラバス
という説明があったが、その後調べたところでは、上下両方にもう1つずつあるらしい。
今回は①は使われなかった。

18人全員がサックスを持って登場すると、舞台は金ピカだ。

これだけの人数のサクソフォーンアンサンブルを聴くのは初めてで、一体どんなサウンドだろうかと興味津々だったが、冒頭の作品など、大ホールの残響も手伝ってまるで弦楽合奏かと錯覚するくらいに豊かな音域と音色だ。



演奏された計6曲のうち一番古い時代でもカバレフスキー(1904-1987)の作品で、組曲「道化師」は管弦楽曲としては有名、と言うか、カバレフスキーの作品ではこの曲しか知らない。そして、この日演奏された中で唯一知っている曲だった。

その他はピアソラ以外は名前も知らない現代の作家の作品だったが、ラターの「弦楽のための組曲」は英国の民謡が織り込まれて楽しい曲だ。イングリッシュな音楽と言ってもいいのかな。

ビル・ウィーランという人は「リバーダンス」の生みの親らしい。そのダンスのためのとてもアイリッシュな音楽。

ピアソラは現代アルゼンチンタンゴの巨匠だし、つまり、すべてが非ドイツな音楽だった。
そこで、ふと思ったが、現代のドイツ音楽って存在するのだろうか?

演奏者は、ピアノを除いて、洗足学園音楽大学のサックス講師陣で編成されているようだ。

♪2014-104/♪みなとみらいホール大ホール-40