2014年11月27日木曜日

第188回オルガン・1ドルコンサート ~フォーレをめぐるフランスの響き~

2014-11-27 @みなとみらいホール



梅干野安未 Ami Hoyano:オルガン

J.S.バッハ: 幻想曲ト長調 BWV 572
J.S.バッハ: 「われは神より離れじ 」BWV 658
G. フォーレ:組曲『ペレアスとメリザンド』より
 1. プレリュード 3. シシリエンヌ
C.サン = サーンス: 宗教的行進曲 作品 107
C.サン = サーンス:組曲『動物の謝肉祭』より
 7. 水族館 12. 化石
L.ヴィエルヌ: 『幻想小曲集 第2巻』よりトッカータ 作品 53-6



みなとみらいホールの名物コンサート?「オルガン1ドルコンサート」は4月から4回分も遠のいていた。ほかの行事とバッティングしたり、駆けつけたけど間にあわなかったりで7ヶ月ぶりの「オルガン1ドルコンサート」コンサートだ。

もっとも、この回もパスするつもりだった。
というか、この日から全日本学生音楽コンクールが始まり、その横浜市民賞選定員に応募して当選していたので、初日のフルート中学・高校部門に参加しなくちゃいけないため、その時間と微妙にダブるのでやめとこうと思ったのだ。

ところが、全学音コン(みなとみらいホール小ホール)には時間を1時間間違えて早く到着してしまい、事務局からはもう少し時間を潰してきてくれませんかと言われたので、そういえば、大ホールではオルガンコンサートだ、と思い出し、全プログラムは聴けないけど、まあいいか、で大ホールに移動した。



みなとみらいホール主催のコンサートの中には、クラシック・クルーズシリーズといい、オルガン1ドルコンサートといい、まことに信じられないような安かろう良かろうの企画があるのは大いにうれしい。

1ドル又は100円なのだ。
最近は円安傾向だから円で支払ったほうがお得!なんてレベルの問題ではない。
しかも受付にはSuicaまで用意してあるので、僕のような電子マネー派はワンタッチで済んでしまう。

僕は、みなとみらいホールの友の会(みらいすとくらぶ)の会員でもあるので、みなとみらいホール主催のコンサートの場合、早期販売や幾らかの料金割引などの特典があるが、1ドルコンサートではさすがに割引はないが、パイプオルガンの両脇の2階バルコニー席への優先着席が認められている。
でもこの日は、途中で抜けださなくちゃいけなかったので1階の出口に近いところに陣取った。




このシリーズは「ルーシー*、一人オーケストラ!+バッハ」というコンセプトで行われているので、毎回必ずJ.S.バッハのオルガン曲のほか、世界各国を音楽で訪ねるという企画だ。
今回はフランス音楽でフォーレ、サン=サーンスなどが取り上げられたが、あいにくと全部の作品を聴いているゆとりがなく、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」から「水族館」と「化石」を聴き終えて退席した。




特に、次のフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」の中の「シシリエンヌ」はとてもきれいな曲なので、チェロやバイオリンの曲に編曲されて単独でも有名な曲なので、是非ともパイプオルガンで演奏するとどうなるのか聴きたかったが、音楽コンクールに遅刻はできないので諦めた。

でも、久しぶりに大ホールに朗々と響き渡るパイプオルガンを楽しむことができた。




*なお、ルーシーと言うのはみなとみらいホールのパイプオルガンの愛称だ。

♪2014-108/♪みなとみらいホール大ホール-44