2019年6月13日木曜日

みなとみらいアフタヌーンコンサート2019前期 ヴァディム・ホロデンコ ピアノリサイタル

2019-06-13 @みなとみらいホール


ヴァディム・ホロデンコ:ピアノ

ベートーベン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調 作品82「戦争ソナタ」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 作品58
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レオポルド・ゴドフスキー:「ショパンのエチュードによる練習曲」から
「鬼火」、「左手のための嬰ハ短調(革命)」

全体として構えの大きい音楽だった。3曲ともゆっくり目でかつ力強い。
使用ピアノは珍しくFazioliだったが彼の音楽に似合っていたように思う。明るいが重い。どしっと落ち着いている。

アンコールはゴドフスキーが編曲したショパンの練習曲から2曲。とりわけ「革命」に度肝を抜かれた観客席からは嵐のような拍手喝采!いやはや凄いものを聴かせてもらった。


♪2019-079/♪みなとみらいホール-22


2019年6月10日月曜日

令和元年6月 第95回歌舞伎鑑賞教室「神霊矢口渡」

2019-06-10 @国立劇場


解説 歌舞伎のみかた  中村虎之介

福内鬼外=作
神霊矢口渡 (しんれいやぐちのわたし) 一幕
    国立劇場美術係=美術
       頓兵衛住家の場

(主な配役)
渡し守頓兵衛⇒中村鴈治郎
娘お舟⇒     中村壱太郎
船頭八助⇒    中村寿治郎
傾城うてな⇒ 上村吉太朗
新田義峰⇒    中村虎之介
下男六蔵⇒    中村亀鶴
        ほか

通し狂言としても観たことがあるが、全幕中で一番の見所が大詰「頓兵衛住家の場」だろう。今回は鑑賞教室ということもあってこの幕だけが上演された。

前回は頓兵衛を歌六、お船を雀右衛門(当時:芝雀)が演じて素晴らしく印象に深く残っていたが、今回は鴈治郎に壱太郎という実の親子の共演だ。

近年成長著しい壱太郎がどこまで一途な<お船>の純情と命がけの想いを見せてくれるのかが楽しみだった。

が、終盤の見せ場〜
お船が一目惚れした新田義峰を追っ手から逃してやるために、義峰の身代わりとなって、欲深かな実の親・頓兵衛に刺され、打擲され、ボロボロになっても這いつくばって櫓に上がり、鐘を突いて追っ手の囲みを解こうとする〜
を「人形振り」で見せるという演出に本当にびっくり。

人形になりきった壱太郎には2人の黒衣(くろご)が付き、当然表情を変えない。着物の袖からほんの少し顔を出す白塗りの揃えた手指は本物の人形のように可愛らしい…

のだが、不思議なことにむしろ観ている側の感情は激しく揺さぶられた。

この人形振りにはまだ、研究の余地があるとは見たが、雀右衛門のお船とは別趣の悲劇性が高められ、思わず見入ったものである。
楽日は予定があってゆけないが、少し手前にもう一度観にゆくべくチケットを買った。あと10日余りでどれほど腕を上げているか、楽しみだ。

♪2019-078/♪国立劇場-08

2019年6月9日日曜日

横浜交響楽団第695回定期演奏会

2019-06-09 @県立青少年センター


泉翔士:指揮
横浜交響楽団

南能衛:横浜市歌
スッぺ:歌劇「軽騎兵」序曲
ドボルザーク:序曲「自然の中で」作品91
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調「イギリス」作品88
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ドボルザーク:スラブ舞曲作品72第2番

横響の前回が16年末の「第九」だったから2年半ぶり。
長いご無沙汰だった。

スッぺの生誕200年ということで彼の作品「軽騎兵」序曲。
できることならついでに「詩人と農夫」序曲も聴きたかったな。

ドボルザークの序曲「自然の中で」は初聴き。演奏自体が極めて珍しい。アマオケながらこういう珍しいのをやるのが横響の面目躍如。伊達に695回を重ねていない。

メインはドボルザーク交響曲第8番。
まずまずの出来。ここまでは大過なし。

アンコールが同じくドボルザークのスラブ舞曲作品72の2番(掲示は誤記)だったが、この出来がイマイチ。
というより、会場が県立音楽堂ではなく、県立青少年センターなので、アコースティックなコンサート仕様になっていない。
舞台上は天井も袖もカーテン。反射板なし。
これでは、ほぼ残響ゼロのようなもので、とりわけ弦楽器には厳しい。プロでも馬脚を出しそうだからやむを得ないのだが、こういうバイオリンの高域で始まりゆったりと歌う音楽ではピッチの甘さや響の悪さはごまかしようもなく、目立ってしまった。

♪2019-077/♪県立青少年センター-1

2019年6月8日土曜日

N響第1915回 定期公演 Aプログラム

2019-06-08 @NHKホール



パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
NHK交響楽団

マティアス・ゲルネ:バリトン*

マーラー:こどもの不思議な角笛*
ニールセン:交響曲第2番ロ短調 作品16「4つの気質」

マティアス・ゲルネは海外招聘組としては聴く機会が多く、N響定期で過去2回。今日で3回目。他に、最近ではバイエルン国立歌劇場公演「タンホイザー」でも聴いている。

今回の不思議な口笛ではあまり張り上げるところもなく(そのような作品だから)穏やかに終始したので遠くの席まで届いたかしらと心配したが、オケも穏やかだったので余計な心配だったかもしれない。
ご本人は上出来だったようで、1曲歌う毎パーヴォと目を合わせて満足のご様子。

ニールセン(ニルセン)は年に1回聴く程度で、今回の交響曲は初聴き。「4つの気質」を描いているそうだが、全然気にせず、まるで映画音楽みたいな軽さと刺激を楽しんだ。

前回のN響(横須賀公演)の出来が悪かったので、同じオケとも思えない異次元の響に、これぞN響だと安心したよ。

斜め前に音楽評論家堀内修氏を発見!
♪2019-076/♪NHKホール-04

2019年6月7日金曜日

新国立劇場オペラ「蝶々夫人」

2019-06-07 @新国立劇場


ドナート・レンツェッティ:指揮
栗山民也:演出
島次郎:美術
前田文子:衣裳
勝柴次朗:照明

東京フィルハーモニー交響楽団

新国立劇場合唱団

蝶々夫人⇒佐藤康子
ピンカートン⇒スティーヴン・コステロ
シャープレス⇒須藤慎吾
スズキ⇒山下牧子
ゴロー⇒晴雅彦
ボンゾ⇒島村武男
ヤマドリ⇒星野淳
ケート⇒佐藤路子
ほか

プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」
全2幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

予定上演時間:約2時間35分
第Ⅰ幕50分
 --休憩25分--
第Ⅱ幕80分

新国立劇場今季10公演中、7月の「トゥーランドット」と共に最大の楽しみが「蝶々夫人」で、本日鑑賞。

若い頃はこういう旧弊な物語が好きになれなかったけど今は割と素直に感情移入できる。
これまで観たオペラの中で一番泣ける作品だ。
今回も「号泣する準備はできていた」。
しかし、残念ながら、ウルーッときた程度で止まった。

日本人歌手たちはいずれも良かった。
蝶々夫人・佐藤康子、領事・須藤慎吾、そしてとりわけスズキ・山下牧子は役柄の良さも手伝って舞台を攫った感がある。
一方、海外から招聘したピンカートン役を初めて歌うというS.コステロ君が歌はともかく、演技力が欠如している。この拙さが感情移入を妨げた。

新国立劇場では本公演とは別に来月にも別キャストで「蝶々夫人」を上演するので、当日券に期待して出かけようと思っている。
10月の二期会の「蝶々夫人」は既にチケット入手済み。

4月にも藤原歌劇団の「蝶々夫人」を楽しんだし、今季は蝶々を追いかけ回している。

♪2019-075/♪新国立劇場-06

2019年6月3日月曜日

国立演芸場開場四十周年記念 6月上席

2019-06-03@国立演芸場


落語           古今亭志ん吉⇒子ほめ
落語           古今亭菊志ん⇒真田小僧
奇術           アサダ二世
落語           五明樓玉の輔⇒紙入れ
落語           柳亭小燕枝⇒小言幸兵衛
        ―仲入り―
漫才           ニックス
落語           柳家喬之助⇒堪忍袋
曲芸           翁家社中
落語           むかし家今松⇒笠碁

国立演芸場に通いだしてから3年以上経つが、トリのむかし家今松もその前に高座に上がった柳家喬之助も全く初めてだった。
特に落語界事情を勉強している訳でもないので、彼らの名前すら知らなかった。

その一方で、 五明樓玉の輔なんか今日で5回目だ。一体どういう順番で出演が決まるのだろう。

今日は、傑出した落語はなかった(ま、大抵「ない」のだけど。)が、聴いてられんというほど酷いのもなかった。
ただ、こんな水準でいいのかなと、今日に限ったことではないけど…思う。

落語ブームで噺家が増えている。ある程度の経験を積めば高座にあげなくてはいけない。すると、ホンに巧い噺家の出番が削られていっているのではないか、と不安に思っているのだけど。

半蔵門駅前通りの葵
♪2019-074/♪国立演芸場-09

2019年6月2日日曜日

N響 横須賀公演

2019-06-01 @横須賀芸術劇場


ジュゼップ・ポンス:指揮
NHK交響楽団

南紫音:バイオリン*


ファリャ:歌劇「はかない人生」から間奏曲とスペイン舞曲
ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21*
ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」 第2部
ラヴェル:ボレロ
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第1番から「サラバンド」*



スペイン人又はスペインゆかりのフランス人作曲家による近代スパーニッシュ音楽特集。
どの作品もお馴染みで本来ならとても楽しめるはずだったが、大いにガッカリした。
第一声?からしてこれは一流オケの音ではないと思ったが、最後まで変化無し。

メンバーはレギュラーと予備軍(があるのかどうか知らないが、見知らぬ顔もチラホラ。コンマスも神奈川フィルの﨑谷直人の客演だった。)?との混成という感じだったが、音が悪いのはオケのせいでは無い。
サントリーで言えば一階大理石壁後ろの中央という良席で聴いたから席のせいでもない。

明らかにホールの音響がなっていない。
残響もえらく短いがそれだけでもなさそうだ。
弦楽器の共鳴が聴こえてこない。シンフォニック(交響的)ではないのだ。
管もまったく美しくない。
管弦混ざると無惨な響きに。
終始ガサついて聴き苦しかった。

ヨーロッパのオペラハウスのようにも見えるが、おそらく全体が安普請なのだろう。同じ安普請でもカルッツかわさきの方が音は美しくないけどまとまりがあり迫力がある。

横須賀藝術劇場大ホールは、音の流れが制御できていないのだろう。奇しくも池袋の東京藝劇も音の伝播が悪いが、横須賀ほど酷いホールは初めてだ。

N響の演奏もずいぶん聴いているが、史上最悪の演奏になってしまった。

もっとも、音の響きに関してはオケのせいではないのだけど、演奏もがっかりさせるところはあった。「ボレロ」のソロで管楽器が2種類、音を外した。これもN響とは思えない失態だった。


♪2019-073/♪横須賀芸術劇場-01