2023-04-08 @県立音楽堂
Orchestra Canvas Tokyo
ベートーべン:「コリオラン」序曲
ベートーべン:交響曲第8番ヘ長調 作品93
ベートーべン:交響曲第7番ヘ長調 作品92
Orchestra Canvas Tokyoを初めて知って・聴いた。
東京の一般大学(非音大)を中心に地方大学も含む大学オケの現役とOBの混成部隊のようだ。
プログラムに惹かれて聴きに行ったが、実に痛快な音楽体験だった。
ベト3作品。
コリオラン、交響曲第8番&7番だ。
この3本を並べるのが実に潔い。
ベートーベン真っ向勝負。
いずれも編成は弦12型。
コリオランの冒頭の弦ユニゾンTuttiの気合の入った美音に、まず気持ちを持ってゆかれた。
特に、今日の音楽堂の響きは格別に良かった。弦の摩擦とヤニが飛び散るような生々しい音が程よい間接音を纏っていた。
「笑うベト」8番、「踊るベト」7番も、まさにそのキャッチコピーを表現して納得させる良い出来だった。
キリッと引き締まった12型は、音楽が明瞭で、迷いがなく、ベートーベンが思い描いた音楽はこういう演奏ではなかったか、と思わせた。
個人の力量もアンサンブルも水準が高く、思わぬ拾い物だった。
♪2023-058/♪県立音楽堂-04