2023-04-14 @すみだトリフォニーホール
佐渡裕:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
辻井伸行:ピアノ*
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲 P. 172
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op. 43
ドボルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95 「新世界から」
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ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調 Op3-2「鐘」*
ドボルザーク:スラブ舞曲ト短調 Op46-8
レス・ラフ・ドボ(何のこっちゃ)の名曲ばかりで嬉しや。
「リュートの為の古風な舞曲とアリア第3組曲」はホンに美しい音楽だが、聴くのは第3組曲ばかり。一度全組曲を聴いてみたいものだ。
「パガニーニの主題による狂詩曲」は辻井くんの渾身のピアノに新日フィルの美しい弦の饗宴が見事。
極め付けが「新世界から」だが、丁寧な指揮ぶりにオケも大将の就任祝いの意気込みか十分応えて、繊細なppにも音楽が息づいている。
時々、新日フィルには驚かされる。こんなに弦が美しいなんて、N響も真っ青だよ。
ただ、欲を言えば、第4楽章クライマックスに駆け込む前にテンポを落とした。そこでオケの呼吸が乱れたと思ったね。それまで一糸乱れなかった音楽に、迷いが生じた。
聴かせ処が続くので、どこに緊張と緩和を仕掛けるかが難しい。
日曜日には横浜みなとみらいホールでも同一プログラムを聴くので、それまでに仕上げてほしね。
♪2023-062/♪すみだトリフォニーホール-03