2023年4月22日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第386回横浜定期演奏会

2023-04-22 @みなとみらいホール



原田慶太楼:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
ジョヴァンニ・ソッリマ:チェロ*

ドボルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104 B.191*
吉松隆:交響曲第6番「鳥と天使たち」 op.113
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アルバニア伝承曲:美しきモレアよ*





今日のマチネは不覚にも寝てしまったので、帰宅後仮眠をとってソワレに挑戦。
もう、体調も回復していたが、それより寝ているどころじゃなった。

ドボコンは聴く機会は多いのになかなか”お見事”な演奏に出くわさない。チェロとオケの音量バランスが悩みの種で、みなとみらいHのようによく鳴る会場でも、物足りなさを感ずる。

第1楽章が終わった時にファゴットが楽器の不調で退出。
そこでなんとソッリマが独奏を始めた。
抒情的な調べで、コンマスに指示して即興で?第1バイオリンとビオラだったかな?バックを付けた。といっても単音を伸ばしていただけ。

その後、今度はソッリマ独奏でモダンな曲を弾き始めた。
この2曲がなんという曲か分からない。1曲目なんか、ほんの思いつきで即興的に自作した感じ。2曲目も自作ではなかったか?

ようやくファゴットが戻って、第2楽章が始まった。
余興が面白かったか、その後はオケもソッリマも吹っ切れた感じで快調だった。

全曲を弾き終えた後、再度、アンコールを演奏した。
アルバニアの伝承曲らしいが、これがとてもモダンで弾きながら何か叫んでいた。
客席は大喜びで、既に休憩時間に入って客席も明るくなっても拍手は鳴り止まず、一旦区切りのついたCCが延長された。

その後もハプニングが続いたが省略。

後半。
吉松隆の交響曲第6番はほぼ1年前に新日フィルで聴いたので2回目。現代音楽撲滅運動を主唱する氏の作品だから、小難しいところはなく、遊び心に溢れた玩具箱の感じ。
弦5部は14型だったが、管は極めて少なく(それも多くがオカリナに持ち替える。)、その代わり打鍵楽器が多種多様だ。

作品中には吉松自作、シベリウス・ショスタコーヴィチ・チャイコフスキー・ベートーベンのいずれも交響曲第6番のカケラが顔を出すそうだが、チャイコフスキーとベートーベンと吉松作「平清盛」の音楽しか分からなかった。

「鬼のような変拍子と転調」だそうだが、当然、破綻することもなく、前半のソッリマ独演ショーに十分対抗できる演奏だった。
カーテンコールでは作曲者本人も登壇。

♪2023-068/♪みなとみらいホール-15