2023年4月13日木曜日

東京都交響楽団 第972回 定期演奏会Bシリーズ

2023-04-13 @サントリーホール



大野和士:指揮
東京都交響楽団

マーラー:交響曲第7番ホ短調(80分)
 Ⅰ Langsam - Allegro risoluto, ma non troppo
 Ⅱ Nachtmusik: Allegro moderato
 Ⅲ Scherzo: Schattenhaft
 IV Nachtmusik: Andante amoroso
 V Rondo - Finale: Allegro ordinario





マーラー交響曲第7番。
あまり好物じゃないので、1回券買ってまでの聴きに行ったりしないし、定期で取り上げられる機会は僅少だし、記録にある限りだと今日で4回目。ただ、どのオケも7番を演る時は気合を入れて看板指揮者が振っている。
読響カンブルラン、東響ノット、N響Pヤルヴィ…そして今日の都響は大野和士。

これまで7番は「夜の歌」という副題が付いていたけど、今回は副題なしでプログラムの解説中にも全く触れられていない。厳密には第2楽章と第4楽章のみが「夜の歌」なのだけど、掌返したような変化にちょいと驚く。

さて、演奏はなかなか良かった。


都響お得意の弦16型の大編成。これが煩いばかりでうんざりすることも少なからず。だが、今日は緻密なアンサンブルでちょうど80分の長尺だったが、ほぼ破綻なし。

…ではあるけど、良かったか?といえば全然つまらない。もう支離滅裂の音楽だよ。構成力がないのか、情緒に任せて無駄に長い。

副題は「夜の歌」改め「馬の小便交響曲」。
この表現が下品なら「牛の涎交響曲」でもいいな。

先に書いたように、多くのオケでも大物が指揮をしているが、あのPヤルヴィ+N響でさえも、失望させたくらいだ。
元が悪けりゃ指揮者やオケがいくら頑張っても良くはならん。
いっそ、2-4楽章だけ「夜の歌」と銘打って演奏してみればどうか。

♪2023-061/♪サントリーホール-09