坂野伊都子:ピアノ(ジプシー)*
京谷弘司:バンドネオン
淡路七穂子:ピアノ(タンゴ)
田辺和弘:ベース
ヘンデル:バイオリン・ソナタ第4番ニ長調 Op1-13、HWV371*
ブラームス:ハンガリー舞曲第5、6、7番*
ラヴェル:ツィガーヌ*
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン*
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ガルデル:想いの届く日
ガーデ:ジェラシー
滝廉太郎:荒城の月
京谷弘司:シエンプレ・ア・ブエノスアイレス
アストル・ピアソラ:アディオス・ノニーノ、チキリン・デ・バチン、タンガータ
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ラ・クンパルシータ
前半、ヘンデルのバイオリン・ソナタ第4番にロマ音楽という組み合わせは、本人曰く、いきなりロマ音楽はやりにくいのでヘンデルを最初に弾いたというが、納得できる説明ではないね。
まあ、どうでもいいのだけど。
そのロマ音楽集は聴き馴染みのものばかり。
後半はタンゴ・バンド(ピアノ、コントラバス、バンドネオン)と共にピアソラのタンゴなど。
タンゴではマイクで集音し、PA(拡声装置)を使ったので音量大きく撥音明瞭。POPsコンサートみたいになった。
生音でも十分だったと思うが。
全体として気楽なコンサートだし、ほぼ満席の観客には大いに受けていた。
しかし、以前は感じなかったのだけど、この日の徳永のピッチの甘さには驚いた。長く音を伸ばすところでは明らかにツボに届いていない。
コンクールなら失格ではないかと思うが、もはや少々の音程の揺れなど気にならない域に達したのかも。
ところで、前半にはラヴェルの「ツィガーヌ」とサラサーテの「ツィゴイネル(ワイゼン)」が共に<ロマ(の旋律)>を意味するということを初めて知った。