2019年5月11日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会みなとみらいシリーズ第348回

2019-05-11 @みなとみらいホール


川瀬賢太郎:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
東京混声合唱団♯:女声合唱

石田泰尚♭:Vn
半田美和子♯:Sp
山下牧子♯:Ms

ブロッホ:バイオリン協奏曲♭
メンデルスゾーン:劇付随音楽「夏の夜の夢」Op.61♯

似た名前の「ブルッフ」のバイオリン協奏曲は好きでよく聴くけど「ブロッホ」はチェロの小品(「祈り」)以外はこれまで聴いたことはなかったように思う。
因みに、ブルッフ(1838-1920)はドイツ人。バイオリン協奏曲第1番がダントツに有名でナマでもなんども聴いている。ほかに「スコットランド幻想曲」やこちらもチェロの小品としてよく取り上げられる「コル・ニドライ」が有名か。
ほぼ半世紀後に生まれたブロッホ(1880-1959)はスイス生まれのユダヤ人で「イスラエル交響曲」とかヘブライ狂詩曲「シェロモ」などは聴いた様な気がするが、ナマ演奏は未経験。

そんな訳で、今日の「ブロッホ」のバイオリン協奏曲は初聴きだった。
独奏は神奈川フィル・ソロ・コンマスの石田泰尚。
音楽は、ところどころミクロス・ローザを思わせるヘブライ風で面白い。約40分の大曲だが、西洋からも東洋からもエキゾチックでまるで映画音楽の様に劇的なので面白い。
ただし、神奈川フィルの弦五部が大人しいのが物足りなかった。親分の演奏を引き立てようと抑えていた訳じゃあるまいに。

後半の劇付随音楽「夏の夜の夢」は女声独唱2人、女声合唱、説明付きだが手間かけた割に面白く無かった。
ナレーションの語尾が聞きとりにくく想像が広がらない。
ナレーションのみマイク・拡声装置を使っていたが、むしろ肉声の方が良かったろう。

独唱・合唱陣も出番が少なく物足りない。
意欲的な取組みだがこの形態は演奏会には向かないな。

神奈フィルの演奏はほぼ瑕疵のない良い演奏。
後半70分の長尺。

♪2019-060/♪みなとみらいホール-15