2018-05-13 @NHKホール
パーヴォ・ヤルヴィ:指揮
NHK交響楽団
クリスティアン・テツラフ:バイオリン*
ベートーベン:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61*
シベリウス:交響詩「4つの伝説」作品22
「レンミンケイネンと乙女たち」
「トゥオネラの白鳥」
「トゥオネラのレンミンケイネン」
「レンミンケイネンの帰郷」
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV1003からアンダンテ*
N響A定期は、本来は土曜日(初日)の会員なのだけど、コンサートがダブって、日曜日に振り替えてもらった。なので、席は選べないし、振替先にはたいてい良い席は残っていない。
センターゾーンだけどその中でも下手寄りで、おまけに実質6列目だった。
普段の席は、センターの中のセンターで非常に良い席だ。
今回は、一体どんな響がするのだろうか、不安だったが、第1バイオリンの原音のシャリシャリ感が少し強めだったけど、これはこれで一つの味わい。終わってみれば不満はなかった。
むしろ、これは席の問題ではないが、P.ヤルヴィの指揮が隅々に行き届き、繊細&重厚なアンサンブルが素晴らしかった。
ベートーベンのVn協は先日の石田泰尚+神奈川フィルが上出来だったが、今日のテツラフの独奏は広いDレンジと起伏に飛んだ表現力。それにバックのN響も呼応してこれぞベートーベンといった風格のある演奏で、やはり、格違いを感じさせた。
カデンツァもベートーベンがこの曲を自らピアノ協奏曲に編曲した際に作曲したティンパニー伴奏付きのもので、以前、ティンパニーの入ったカデンツァを聴いたことがあるが、それと同じだったかどうか分からない。ピアノ用に書かれたものをバイオリン用に編曲したのはテツラフ本人だというから、多分、今回が初聴きのカデンツァだったのだろう。とてもスリリングで良かった。
シベリウスの「4つの伝説」中の「トゥオネラの白鳥」は非常に有名なので、これだけ単独で聴くことは多いが全曲は初めて聴いた。50分を超える大曲で、管弦楽アンサンブルの響はとても良いのだけど、ちょっと退屈してしまったな。
♪2018-052/♪NHKホール-05