2017-04-23 @みなとみらいホール
サッシャ・ゲッツェル:指揮
読売日本交響楽団
ユリアンナ・アヴデーエワ:ピアノ*
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 作品16*
ドボルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70
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アンコール
チャイコフスキー:瞑想曲(18の小品 作品72から)*
序曲「魔弾の射手」は出鼻のホルンが崩れて的を外したようだ。しかし、グリーグのピアノ協奏曲は引き締まった。
アヴデーエワのピアノが歯切れよく、オケとの絡みもスリリングで協奏曲の醍醐味を味わう。さすがに前々回のショパンコンクール覇者(女性優勝者はアルゲリッチ依頼45年ぶりだそうな。)の貫禄あり。
グリーグPf協奏曲は超有名曲の割にはナマで聴く機会が少ないが、今日の演奏で初めて「名曲」の所以を素直に納得できた気がする。
初顔合わせのS・ゲッツェルと読響もこの曲辺りから段々噛み合ってきたようだ。
最後のドボルザーク交響曲7番も8番「イギリス」、9番「新世界から」ほどには演奏されず残念だ。しかし、これらに負けず劣らずの名曲だと思う。
番号順で濃厚になるボヘミヤ色がここではまだ薄い分、独墺風の絶対音楽の雰囲気があってブラームスの延長を感じさせる堂々の作風。出鼻を挫いたホルンもここにきて絶好調。分厚い弦の響も相まって読響は今季良いスタートを切った。
♪2017-064/♪みなとみらいホール-17