2017年4月14日金曜日

東京・春・音楽祭 ブラームスの室内楽 IV 〜竹澤恭子、川本嘉子、ヴァハン・マルディロシアン

2017-04-14 @東京文化会館


バイオリン:竹澤恭子
ビオラ:川本嘉子
ピアノ:ヴァハン・マルディロシアン

ブラームス:
 バイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100(ビオラ版)
 バイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品108
 主題と変奏 二短調 作品18b(ピアノ版)
 ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40(ビオラ版)
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アンコール
グノー&J.S.バッハ:アヴェ・マリア

竹澤恭子Vn、川本嘉子Vla、V・マルディロシアンPfによる全曲ブラームスの変則デュオ&トリオ。

バイオリン・ソナタ第2番は川本編曲によるビオラでの演奏。
同3番は原曲どおり。
主題と変奏は弦楽6重奏1番第2楽章のピアノ版だが、これはブラームス自身の編曲らしい。
ホルン三重奏はホルンの代わりにビオラでという組合せ(ブラームスはこの組合せを認めているそうだ。)。

バイオリン・ソナタをビオラで聴くのは、バイオリンと異なって力強く、これはこれで面白い。しかし、移調はしていないはずだから(すれば、ピアノも移調しなければならないし、そうなるともう別の音楽になってしまう…と思う。)バイオリンの楽譜をビオラで演奏するのは相当難しいのかもしれない。

続くソナタ3番を原曲どおりバイオリンで聴くとやはり、この繊細さが落ち着く。

全曲ブラームスの抑圧された情緒のせめぎあいが寄せては返す。古典の枠内で沸騰する浪漫が魅力。

♪2017-57/♪東京文化会館-06