2017-04-07 @みなとみらいホール
プッチーニ作曲オペラ「ラ・ボエーム」(全4幕・イタリア語上演日本語字幕付き)
指揮:田島亘祥
演出:今井伸昭
ピアノ:朴令鈴
ミミ:新垣有希子(ソプラノ)
ロドルフォ:大川信之(テノール)
ムゼッタ:鈴木玲奈(ソプラノ)
マルチェロ:門間信樹(バリトン)
ショナール: 泉良平(バリトン)
コッリーネ:田中大揮(バス)
ベノア・アルチンドロ:志村文彦(バス)
今年はたまたまだけど、「ラ・ボエーム」を2回観ることになった。6月の日生劇場公演は劇場も好きだし、ミミ役が砂川涼子だというのも楽しみ(N響カルメンでミカエラを好演した。)。
今日のみなとみらいホール恒例の「気軽にオペラ!」シリーズも「ラ・ボエーム」で、日生劇場版の予習としてもこういうタイミングで上演されるのは嬉しい。
METなどの録画ディスクを何種類か持っているが、今回改めて早送りしながら観直した。というのも演出によって、ミミの性格がだいぶ変わる。
MET版<ミミ役アンジェラ・ゲオルギウ>では、初めてロドルフォの部屋を訪ねた際に、ミミが部屋の鍵を失くしたのは故意ではなさそうだが、ろうそくは自分で吹き消している。
映画版<アンナ・ネトレプコ>と藤原歌劇団<砂川涼子>公演では、鍵は脱力状態で落としてしまった。ろうそくも風で自然に消えたらしい。
つまり、お針子ミミの娼婦性を隠そうとしないのがMET版で、その他は隠してある。
この違いは物語全体を考える時に無視できない要素だと思うが、では、「気軽にオペラ!」ではどう演出し演じられたかというポイントをすっかり外してしまった。
♪2017-53/♪みなとみらいホール-14