2022年9月10日土曜日

NHK交響楽団1962回A定期 09月公演

2022-09-10 @NHKホール



ファビオ・ルイージ:指揮
NHK交響楽団

ソプラノ:ヒブラ・ゲルズマーワ
メゾ・ソプラノ:オレシア・ペトロヴァ
テノール:ルネ・バルベラ
バス:ヨン・グァンチョル
合唱:新国立劇場合唱団

首席指揮者就任記念
ヴェルディ:レクイエム
Ⅰ レクイエムとキリエ
Ⅱ 怒りの日
  1 怒りの日
  2 不思議なラッパの音
  3 書きしるされた書物は
  4 哀れな私
  5 みいつの大王
  6 思い出させたまえ
  7 私は嘆く
  8 判決を受けた、のろわれた者は
  9 涙の日よ
Ⅲ 奉献唱
Ⅳ 聖なるかな
Ⅴ 神の小羊
Ⅵ 永遠の光を
Ⅶ われを許したまえ



コロナ休演もあり、昨年2月以来1年7月ぶりのNHKホール。
見た目には座席と床が綺麗になったくらいだが、一部柱の構造が変わって0.2秒程残響が伸びたそうだ。ま、それも耳じゃ判断できない。
ともかく、僕としてはNHKホールのN響が一番好きだから、再開場は嬉しい。

そして今日は今季初日。Fルイージの首席就任第一夜で、それにふさわしくプログラムもヴェルディ「レクイエム」。
見渡す限り埋め尽くされた客席には開演を待つ間も高揚感が漲っていた。個人的にはなんと3年ぶりのヴェル・レクだ。

冒頭のミュート付きチェロとバイオリンのppから合唱が静かに乗って聴き慣れた旋律が始まると何やら厳かな気分に。
やがて「怒りの日」ではアドレナリン全開だ。

最初から最後迄、引き締まった名演だった。
N響の気合がいつもと全然違う。

新国合唱団は前日の三鳥では40人足らずだったが今日は倍増で大迫力(と言ってもコロナ前は100名以上が普通だったけど。)

独唱陣もメゾソプラノとバスがやりすぎの感があるくらいの迫力。

手抜きなしの本物の音楽を聴いたという満足感。

今季からカーテンコール時の撮影がOKになった。
SNS時代に遅きに失した感があるが良き哉。

マスクを装着した弦奏者は全体の1割程度と少ない。無意味なマスクは外そうよ!警察に追われているのかと思うよ。

♪2022-130/♪NHKホール-01

2022年9月9日金曜日

東京都交響楽団 第956回 定期演奏会Bシリーズ

2022-09-09 @サントリーホール



大野和士:指揮
東京都交響楽団

ソプラノ:小林厚子 
アルト:山下裕賀
テノール:福井敬 
バリトン:妻屋秀和
オルガン:大木麻理 
合唱:新国立劇場合唱団 

ドボルザーク:交響曲第5番 ヘ長調 op.76
ヤナーチェク:グラゴル・ミサ(1927年第1稿)


8日未明のApppleEventで明方まで起床。ここからサイクルが乱れ睡眠不足のまま今朝の都響のチケ取りを済ませたらホッと寝入った。

前半に間に合わず、後半から入ったがグイグイと面白いほど脚を引っ張られて楽章切れ目には不思議と目が覚めたが、結局何も聴いていなかった😴🥱🫠

こういうのを「観賞記録」に載せるのもいかがなものかと思ったけど、まあ、いいか。
ここまでぜんぜん耳に入らなかったのは何十年ぶりのことだもの。

♪2022-129/♪サントリーホール-15

2022年9月6日火曜日

石田泰尚スペシャル 熱狂の夜 第5夜《コンチェルト》グラス&マルサリス

2022-09-06 @ミューザ川崎シンフォニーホール


川瀬賢太郎:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

石田泰尚:バイオリン

フィリップ・グラス:バイオリン協奏曲第1番
ウィントン・マルサリス:バイオリン協奏曲
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ナイジェル・ヘス:「ラベンダーの咲く庭で」から「テーマ」、「幻想曲」
井上陽水:少年時代


5月から始まって今日で最終夜。神奈川フィルと一緒に現代のバイオリン協奏曲2曲。いずれも初聴き。

フィリップ・グラスの作品の方は、いわゆるミニマルで面白くない。生理に訴えるが理性や感性には届かない。
劇伴音楽としては一定の効果があるが、鑑賞用音楽ではなかろう。

マルサリスの長尺協奏曲は、ラテン風、ジャズ風、クラシック風と、玩具箱をひっくり返したような多様性とサービス精神に溢れた大作で、見た目にも面白い。
随分久しぶりにスーザフォンを見た。
独奏VnのカデンツァとDrumsの協演もスリリングだった。
グラス作品よりVnは難曲のようで、聴き応えもあり。

ともかくも、この2作を1人で弾き終えるということは技術もエネルギーも大変なことだったと思う。
神奈川フィルも我らが大将をしっかりサポートして見事だった。

が、アンコールが、これは当然お客へのサービスなのだが、甘い。
グラスとマルサリスの後で「ラベンダーの咲く庭で」なんか、古澤巌に任せておけば良かろう。麦わら帽子を被り、虫取り網や籠を持って登場するかね!

最終日ということもあり、終演後は一部のひねくれ者(It’s me.)を除いて、総立ちでの拍手喝采。

本編は好き嫌いは別として良かったよ。
でも、結局、組長のファンのおばあさん、おばさん、おねえさんと少数男子の為の演奏会だったんだなあと実感して急に疎外感を覚えて冷めた。

♪2022-128/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-34

2022年9月5日月曜日

明電舎Presents N響名曲コンサート2022

2022-09-05 @サントリーホール


沼尻竜典:指揮
NHK交響楽団
金川真弓:バイオリン*

シベリウス:交響詩「フィンランディア」作品26
ブルッフ:スコットランド幻想曲 作品46*
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
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J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第3番ハ長調 BWV1005 第3楽章Largo*
ドボルザーク:スラブ舞曲ホ短調 作品72-2


金川眞弓が目的だった。これまでに都響4回、N響1回聴いて、全てに満足。では十分ではなく、何か、幸福感に包まれる思いがしていた。それがなぜか分からない。テクニカルな技量だけなら他にも名手はいくらも居ると思う。こういう理解不能の状況は好ましくない。

いずれ、残念に思う時が来るなら、さっさと来てくれた方が落ち着く。と思って、6連勝を期待しながらもそれはあるまいという妙な心持ちで臨んだ。
しかし、始まってみると弱音でスーッとオケに乗った途端、やられたかも…と思った。やはり、佇まいがいい。弾き方が端正だ。

それはアンコールのバッハの無伴奏〜に端的に表れていた。なんて素直なLargoだ。
これが彼女の持ち味なんだなと、ちょっと肉薄した気になった。

さて、N響だけど、流石にうまいな。
フィンランディアの冒頭、ブラ4の2楽章の頭の金管など痺れるよ。しかし、ブラ4で特に目立った残念が、やはり高域弦のキンシャリだ。

でも、これはN響のせいばかりではない。
僕が、金川眞弓にかぶりつこうと、かつて経験したことがないサントリーの1桁列で聴いたから。
2桁以降で聴けばもう少しまろやかになったはずだ。
もう懲りたから今後こんなに前方では聴かない。

沼さんの指揮ぶりは好感度大。フィンランディアのテンポ!潔い速さだった。

しかし、オケアンコールのスラブ舞曲は止めといた方が良かった。ざわざわして透明感なく、全く美しくない。ブラームスの4番をやった後でもう、みんなも疲れていたのではないか。スコ幻を弾き終えた後では団員の表情に表れていた満足感がもうすっかりなくなっていたよ。

♪2022-127/♪サントリーホール-14

未来へつなぐ国立劇場プロジェクト 初代国立劇場さよなら公演 第二部「寿柱立万歳」、「碁太平記白石噺」浅草雷門の段/新吉原揚屋の段

2022-09-05@国立劇場


第二部
●寿柱立万歳
 
太夫⇒竹本三輪太夫
 才三⇒豊竹希太夫
 ツ ⇒豊竹薫太夫
  レ⇒竹本文字栄太夫
    竹澤團七
    鶴澤寛太郎
    鶴澤燕二郎
    鶴澤清方
************************

人形役割
太夫⇒     吉田玉也
才三⇒       吉田蓑一郎

●碁太平記白石噺 (ごたいへいきしらいしばなし)
浅草雷門の段
口 豊竹亘太夫/竹沢團吾
奥 豊竹咲太夫/鶴澤燕三

新吉原揚屋の段
切 豊竹呂太夫/鶴澤清介

************************

人形役割
豆蔵どじょう⇒ 吉田勘一
大黒屋惣六⇒      桐竹勘壽
悪者観九郎⇒  桐竹紋秀
妹おのぶ⇒   吉田一輔
傾城宮城野⇒  吉田和生


Ⅰ部公演では原作の4、5段が、Ⅱ部では6、7段目が上演された。5段目などは51年ぶりの上演だそうで、道理で初めてのはずだ。

ただ、Ⅰ部は、真面目て働き者の農民に降りかかるこの上もない悲劇の連続が、後半の敵討ちの期待を盛り上げて面白いのだけど、Ⅱ部では、Ⅰ部の登場人物が1人しか登場せず、話が繋がっていることは分かっていても、感情移入ができない。

いよいよ敵討ちに出立する段になっても、時機を待てと止められては観客も納得できん。

こんなことなら、第Ⅲ部も通して決着の付く話に仕立てるべきではなかったか。

♪2022-125/♪国立劇場-08

未来へつなぐ国立劇場プロジェクト 初代国立劇場さよなら公演 第一部「碁太平記白石噺」田植の段/逆井村の段

2022-09-05@国立劇場


第一部
●碁太平記白石噺 (ごたいへいきしらいしばなし)
 
田植の段
口 豊竹咲寿太夫/鶴澤友之助
奥 豊竹藤太夫/鶴澤清友

逆井村の段
中 豊竹靖太夫/野澤勝平
切 竹本千歳太夫/豊澤富助

************************
人形役割
庄屋七郎兵衛⇒ 吉田玉也
志賀台七⇒       吉田玉勢
百姓与茂作⇒  吉田玉輝
娘おのぶ⇒   吉田一輔
宇治兵部助⇒  吉田玉志
女房おさよ⇒  吉田簑二郎
金江谷五郎⇒  豊松清十郎


前から告知されていたことだけど、いよいよ9月公演から「初代国立劇場さよなら公演」という冠が付いた。と言っても今月で終わるのではなく来年10月末まで「さよなら公演」が続く。その後建て替えが始まり、再開は2029年の秋だ。なんて長いんだ。7年の空白はツライ。

あちこちの劇場で手分けして公演を続けるらしいが、歌舞伎や文楽にふさわしい舞台構造を持った劇場は首都圏にないはずだから、やると言っても色々制約の多い演出・演目になるのだろう。
第一、7年後僕は健脚・健聴・健眼を維持しているだろうか心配だよ。

「さよなら〜」ということもあって、コロナ禍でできなかった通し上演が(完全ではないが)復活した。コロナの収束宣言は出ないけど、それを待っていたら、第2代国立劇場ができてしまうかも。
今回はⅠ部とⅡ部に分けて「碁太平記白石噺」が通して上演される。
と言っても全11段中4段だけだが。

♪2022-125/♪国立劇場-07

2022年9月2日金曜日

東京シティフィル第354回定期演奏会

2022-09-02 @東京オペラシティコンサートホール



指揮:高関健(常任指揮者)
東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団
バイオリン:竹澤恭子*

エルガー:バイオリン協奏曲ロ短調 作品61*
シベリウス:交響曲第4番イ短調 作品63
-----アンコール-----------------
エルガー:愛のあいさつ(オケ伴奏版)*


演奏家の実力なんて本当のところは分からない。
しかし、竹澤恭子は相当な実力者だと思っている。技量だけでなく音楽への入れ込み様にいつもただならぬものを感ずる。この世界、若手の台頭が著しいが、たまにこの人の演奏を聴くと、次元が違うような気がする。

短い前奏が始まるや否や彼女は音楽の世界に没入した。初聴きのエルガー:バイオリン協奏曲はあまりに難しいので演奏機会が少ないのだそうな。
全曲で約52分という長尺を、独奏バイオリンはほぼ出ずっぱり。オケはすっかり伴奏に回っている風。
つまり、協奏曲ぽい絡みはほとんど記憶に残っていない。
オケ伴奏付きバイオリン・ソナタか幻想曲みたい。
構造も掴みにくいのだけど、ずっと最後まで引き込まれた。

今日は残り物に福ありでVn協奏曲を聴くならここしかない、という風な良席だったので、Vn協にしては大編成の弦14型の風圧を直近に受けながらも、それにも埋もれない独奏Vnの変化自在な妙技に飽きることなし。

終曲後は、超大曲の後だし、アンコールは無い方がいいと思ったが、あった。
同じエルガーの愛のあいさつ…は珍しくもなんともないが、オケの伴奏付きは珍しい。

この可愛らしい馴染みの曲を、高関・竹澤コンビとも思えないくらい甘ったるく情緒的に演奏した。お遊び半分お客サービス半分だったか。

生演奏だからと言って、いつも生の音楽の楽しさを味わえるとは限らないが、今日はこれぞ生演奏の喜び。

後半も珍しいシベリウス交響曲第4番。
前半でエネルギー使ったので、この音楽の面白さはイマイチだった。
終楽章の本来チューブラベルを使うところがグロッケンを使ったので、これは音楽を小さくした感じがする。

♪2022-124/♪東京オペラシティコンサートホール-03