2019-07-12 @みなとみらいホール
横浜バロック室内合奏団
Vn小笠原伸子、齋藤亜紀、有馬希和子、土谷麻莉子
Va中島久美、佐藤裕希子
Vc間瀬利雄
Cb大西雄二
Cemb木村聡子
Ob戸田智子*
Fg山上貴司**
Tn近野桂介☆
Ctn久保法之☆
Sp二枝由衣☆
MSp湯川亜矢子☆
ナレーション:二宮亮☆
ボッケリーニ:弦楽5重奏曲ホ長調 作品11の5から第3楽章メヌエット
マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調*
ビバルディ:ファゴット協奏曲変ホ長調 RV483
**
ヘンデル:オペラ「セルセ」から抜粋〜演奏会形式☆
イタリアの輝きと称して盛りだくさんのプログラム。
まずはボッケリーニの弦楽五重奏曲ホ長調作品11-5の第3楽章「メヌエット」が郷愁をかき立てた。
この音楽は、昔ラジオ番組のテーマ音楽として慣れ親しんだが、番組が思い出せない。
マルチェッロのオーボエ協奏曲は先日ベルリン・バロック・ゾリステン(BBS)の名人芸を聴いたばかりだが、ミューザの大ホールで聴くより、みなとみらいホールの、それも響きの良い小ホールのかぶりつきで聴くマルチェッロはオーボエの肉感的な哀愁が魅力的でBBS以上に好感した。
メインはヘンデルのオペラ「セルセ」抜粋(1時間弱)だ。
「ヘンデルのラルゴ」とか「オンブラ・マイ・フ(樹木の陰で)」というタイトルで超有名だが、これが「セルセ」の冒頭のアリアだとは知らなかった。
この歌は短調でもないのに(ヘ長調)ホンに胸が締め付けられるような旋律だ。俗にまみれた卑しい心も少しは洗われるような思いがする。
ペルシャの王セルセによって歌われる(テノール)が、キャスリーン・バトル(ソプラノ)がこれを歌う洋酒のCMが大ヒットしたそうで、多くの人はソプラノの歌だとばかり思っているかもしれない。まあ、内容的にも木々や木陰の思いを歌ったものなので男女どちらが歌っても違和感はないが。
かくも美しいアリアで始まるオペラだが、ラブコメディで、横恋慕や嫉妬やらが交錯し、最後はめでたく収まるべきところに収まってめでたしめでたし。
今回は演奏会形式で抜粋全16曲。これにナレーションが時々入るので筋に迷うことはなかった。声楽独唱陣も見事だ。「オンブラ・マイ・フ」に限らず、親しみやすいアリアの連続でいずれも楽しい。実に贅沢な時間を過ごさせてもらった。
♪2019-098/♪みなとみらいホール-30
https://youtu.be/PLzaMlYomOE ボッケリーニのメヌエット
https://youtu.be/oK58x2cfAQ0 マルチェッロのオーボエ協奏曲
https://youtu.be/5rBEcokvsF0 オンブラ・マイ・フ
2019年7月12日金曜日
横浜バロック室内合奏団定期演奏会91回 〜イタリアの輝き
投稿者
みつばち先生
ラベル:
★みなとみらいホール,
★横浜バロック室内合奏団,
久保法之,
近野桂介,
戸田智子,
山上貴司,
小笠原伸子,
湯川亜矢子,
二枝由衣
2019年7月10日水曜日
新国立劇場オペラ「蝶々夫人」〜高校生のためのオペラ鑑賞教室
2019-07-10 @新国立劇場
プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」
〜高校生のためのオペラ鑑賞教室
全2幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉
予定上演時間:約2時間35分
第Ⅰ幕50分
--休憩25分--
第Ⅱ幕80分
飯森範親:指揮
栗山民也:演出
島次郎:美術
前田文子:衣裳
勝柴次朗:照明
蝶々夫人⇒木下美穂子
ピンカートン⇒樋口達哉
シャープレス⇒成田博之
スズキ⇒小林由佳
ゴロー⇒晴雅彦
ボンゾ⇒峰茂樹
ヤマドリ⇒吉川健一
神官⇒山下友輔
ケート⇒山下千夏
高校生のためのオペラ鑑賞教室だった。あいにくと僕は高校生ではないので!前売り指定券は買えない。
公演日の前日の16時に翌日売り出される「当日券」の発売予定枚数がNET上に発表され、当日の10時以降に新国立劇場ボックスオフィス(B.O.)で電話で予約し窓口で引き換える(直接窓口に行って購入することもできる。)という仕組みだ。
今回は6日から12日までの7日間で6公演あり、ダブルキャストで交代に出演する。
そして、僕は蝶々夫人役で言えば木下美穂子(別の組は小林厚子)の組の公演を是非とも聴きたかった。
それで、毎日、木下組公演の前日の、翌日前売り券発表状況を見ていたが、初日(8日)がわずか10枚で、これではたとえ買えてもろくな席はあるまいと断念。
次の出番(10日)の当日券は20枚と倍増したが、ここが思案のしどころ。チャンスはもう一回あるのだけど、その日が5枚とかになったらもっと厳しいことになる。
で、その20枚に賭けた。
当日、10時から新国立劇場のB.O.に電話(固定と携帯電話2台)をかけるのだけど、もう、ハナから話し中で繋がらない。
20分以上かけ続けて、ようやく繋がってた。
チケットはまだ残っていた。
残りものに福あり。
信じられないことに1階のセンターブロックが残っていた。
あいにく最後列の1列前だった。
もし自分で選んで買うなら、避けるような席だけど、舞台から遠いといっても21列目。普通に買えば安価な公演であれS席だから2万円はする。これがなんと4,320円とは信じられない価格。ありがたや。
購入の手続きを済ませて、あまり時間もなく家を出た。
「高校生のためのオペラ鑑賞教室」である。オペラパレスは高校生ばかり。それもどういう訳か圧倒的に女学生が多い。なんと賑やかで晴れやかなこと。
「鑑賞教室」と言い条スタッフ・キャストは6月の通常の公演とほとんど変わらない。演出も同じだから、舞台装置も美術も衣装も同じ。指揮者は変わったが、一流の指揮者であることには変わりはない。
主要な歌手は変わったが、一部は6月公演と同じだ。
肝心要の蝶々夫人は木下美穂子。彼女は、文句なしの一流で、2006年の(随分古いが)東京文化会館の二期会公演で彼女の蝶々夫人を聴いている。最近では読響との「第九」や文化会館での「ローエングリーン」など。
2001年に日本三大声楽コンクールを1年で制覇したという伝説のツワモノで、今回は是非、木下美穂子でなくちゃという思いだった。いやはや、うまい。
ほかのキャストもみんな上手で、こんな本格的な手抜きなしのオペラをおそらくタダみたいなチケット代で鑑賞できるなんて、現代の高校生はラッキーだよ(ま、都市部に限られるが。他に京都でも鑑賞教室は行われるらしい。)。
ことしは、蝶々夫人の当たり年で、4月、6月、7月と観たが、もう一度10月にも、今度は大村博美の蝶々夫人を観ることにしている。
筋書きとしてはいろいろ議論ができる内容だが、何度観ても飽きないし、観るたびにプッチーニの音楽の巧さに気づかされる。また、日本を舞台にして日本の音楽を沢山取り入れた美しいオペラを残してくれたことに感謝する。
高校生たち、とりわけ、女学生たちはどのようにこの話を受け止めたろう。やっぱり2幕後半では泣いたろうか。それとも時代錯誤を笑ったろうか。
♪2019-097/♪新国立劇場-07
プッチーニ:オペラ「蝶々夫人」
〜高校生のためのオペラ鑑賞教室
全2幕〈イタリア語上演/日本語字幕付〉
予定上演時間:約2時間35分
第Ⅰ幕50分
--休憩25分--
第Ⅱ幕80分
飯森範親:指揮栗山民也:演出
島次郎:美術
前田文子:衣裳
勝柴次朗:照明
蝶々夫人⇒木下美穂子
ピンカートン⇒樋口達哉
シャープレス⇒成田博之
スズキ⇒小林由佳
ゴロー⇒晴雅彦
ボンゾ⇒峰茂樹
ヤマドリ⇒吉川健一
神官⇒山下友輔
ケート⇒山下千夏
高校生のためのオペラ鑑賞教室だった。あいにくと僕は高校生ではないので!前売り指定券は買えない。
公演日の前日の16時に翌日売り出される「当日券」の発売予定枚数がNET上に発表され、当日の10時以降に新国立劇場ボックスオフィス(B.O.)で電話で予約し窓口で引き換える(直接窓口に行って購入することもできる。)という仕組みだ。
今回は6日から12日までの7日間で6公演あり、ダブルキャストで交代に出演する。そして、僕は蝶々夫人役で言えば木下美穂子(別の組は小林厚子)の組の公演を是非とも聴きたかった。
それで、毎日、木下組公演の前日の、翌日前売り券発表状況を見ていたが、初日(8日)がわずか10枚で、これではたとえ買えてもろくな席はあるまいと断念。
次の出番(10日)の当日券は20枚と倍増したが、ここが思案のしどころ。チャンスはもう一回あるのだけど、その日が5枚とかになったらもっと厳しいことになる。
で、その20枚に賭けた。
当日、10時から新国立劇場のB.O.に電話(固定と携帯電話2台)をかけるのだけど、もう、ハナから話し中で繋がらない。
20分以上かけ続けて、ようやく繋がってた。
チケットはまだ残っていた。
残りものに福あり。
信じられないことに1階のセンターブロックが残っていた。
あいにく最後列の1列前だった。
もし自分で選んで買うなら、避けるような席だけど、舞台から遠いといっても21列目。普通に買えば安価な公演であれS席だから2万円はする。これがなんと4,320円とは信じられない価格。ありがたや。
購入の手続きを済ませて、あまり時間もなく家を出た。
「高校生のためのオペラ鑑賞教室」である。オペラパレスは高校生ばかり。それもどういう訳か圧倒的に女学生が多い。なんと賑やかで晴れやかなこと。
主要な歌手は変わったが、一部は6月公演と同じだ。
肝心要の蝶々夫人は木下美穂子。彼女は、文句なしの一流で、2006年の(随分古いが)東京文化会館の二期会公演で彼女の蝶々夫人を聴いている。最近では読響との「第九」や文化会館での「ローエングリーン」など。
2001年に日本三大声楽コンクールを1年で制覇したという伝説のツワモノで、今回は是非、木下美穂子でなくちゃという思いだった。いやはや、うまい。
ほかのキャストもみんな上手で、こんな本格的な手抜きなしのオペラをおそらくタダみたいなチケット代で鑑賞できるなんて、現代の高校生はラッキーだよ(ま、都市部に限られるが。他に京都でも鑑賞教室は行われるらしい。)。
ことしは、蝶々夫人の当たり年で、4月、6月、7月と観たが、もう一度10月にも、今度は大村博美の蝶々夫人を観ることにしている。
筋書きとしてはいろいろ議論ができる内容だが、何度観ても飽きないし、観るたびにプッチーニの音楽の巧さに気づかされる。また、日本を舞台にして日本の音楽を沢山取り入れた美しいオペラを残してくれたことに感謝する。
高校生たち、とりわけ、女学生たちはどのようにこの話を受け止めたろう。やっぱり2幕後半では泣いたろうか。それとも時代錯誤を笑ったろうか。
♪2019-097/♪新国立劇場-07
2019年7月7日日曜日
読売日本交響楽団第218回マチネーシリーズ
2019-07-07 @東京芸術劇場大ホール
小林研一郎:指揮
読売日本交響楽団
アンドレアス・オッテンザマー:クラリネット*
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番ヘ短調 作品73*
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88
---------------
ハンガリーの民謡*
ドボルザーク:交響曲第8番第4楽章から終結部
響きに不満があるので、余程のことがない限りこのホールでは聴きたくないが、今回は、横浜定期が他の用事とダブったために仕方なく藝劇の公演と振り替えてもらった。
振替えの場合は席を選べない。同じランクの中で空いている席があれば振り替えてもらえるという仕組みなのでとやかく言えないが、その振替席は、ここでもS席かと思うような場所だった。
前から10番目はかろうじて許容できるが、Lブロックでしかも壁際から2席目だ。やや舞台中心方向に傾けて並べてあるブロックであるとは言え、それでも背もたれに背中をつけてまっすぐ前を見ると第1バイオリンの第4プルト(前から4列目)が正面だ(指揮者の背中を見るのが理想。)。つまり、オーケストラの左端近くに座っている訳だからバランスが実に悪い。
音のバランスだけでなく、目はどうしても指揮者に向かうので、身体は自然とねじれてくるし、よくまあこんな席でもS席で売るものだ、いや、買う人がいるのが不思議。
と、心中さんざの悪態をつきながら開演を待ったのだけど、ねじれはともかく、演奏が始まってみるとこれが、案外良い感じで聴こえてきた。「雨の日はホールが良く鳴る」とは僕の仮説だが、今日も、藝劇でも、正しかったようだ。
普段は響いてこない、特に弦がぼやけがちのホールなのに、10列目というせいもあったろうが、今日は弦がよく響くこと。
指揮者の右側にいるビオラは遠いというデメリットがあるが、チェロやコントラバスは指揮者越しにこちらを向いているので、見た目のせいか低域弦もそこそこ鳴っているのだ。
これで案外管楽器と弦のバランスがうまくいったようで、当初覚悟していたような悲惨な音響的経験にはならずに済んだ。
とは言え、やはり真ん中の真ん中で聴くのが一番いい。
クラリネット独奏のオッテンザマーはベルリンフィルの来日公演でも聴いているので、これでオケの独奏としては3度目か。室内楽でも聴いたように思うが記録していないな。
アンコールで吹いたのがテクニックの披露だったが、本番のウェーバーではあまり音色の美しさは感じられなかった。
ドボルザークの8番はやはりいつ聴いてもいいなあ、と感じさせる。ブラームスが賞賛したというメロディーメーカーぶりが特にこの8番では発揮されているのではないか。全篇がボヘミアぽい哀愁に満ちているのが素晴らしい。
この頃聴くコバケンは遊びを封印してひたすら正統的だ。
尤も、アンコールでは4楽章終結部を思い切り超速で振って、観客サービス怠りなし。
♪2019-096/♪東京芸術劇場大ホール-3
小林研一郎:指揮
読売日本交響楽団
アンドレアス・オッテンザマー:クラリネット*
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番ヘ短調 作品73*
ドボルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88
---------------
ハンガリーの民謡*
ドボルザーク:交響曲第8番第4楽章から終結部
響きに不満があるので、余程のことがない限りこのホールでは聴きたくないが、今回は、横浜定期が他の用事とダブったために仕方なく藝劇の公演と振り替えてもらった。
振替えの場合は席を選べない。同じランクの中で空いている席があれば振り替えてもらえるという仕組みなのでとやかく言えないが、その振替席は、ここでもS席かと思うような場所だった。
前から10番目はかろうじて許容できるが、Lブロックでしかも壁際から2席目だ。やや舞台中心方向に傾けて並べてあるブロックであるとは言え、それでも背もたれに背中をつけてまっすぐ前を見ると第1バイオリンの第4プルト(前から4列目)が正面だ(指揮者の背中を見るのが理想。)。つまり、オーケストラの左端近くに座っている訳だからバランスが実に悪い。
音のバランスだけでなく、目はどうしても指揮者に向かうので、身体は自然とねじれてくるし、よくまあこんな席でもS席で売るものだ、いや、買う人がいるのが不思議。
と、心中さんざの悪態をつきながら開演を待ったのだけど、ねじれはともかく、演奏が始まってみるとこれが、案外良い感じで聴こえてきた。「雨の日はホールが良く鳴る」とは僕の仮説だが、今日も、藝劇でも、正しかったようだ。
普段は響いてこない、特に弦がぼやけがちのホールなのに、10列目というせいもあったろうが、今日は弦がよく響くこと。
指揮者の右側にいるビオラは遠いというデメリットがあるが、チェロやコントラバスは指揮者越しにこちらを向いているので、見た目のせいか低域弦もそこそこ鳴っているのだ。
これで案外管楽器と弦のバランスがうまくいったようで、当初覚悟していたような悲惨な音響的経験にはならずに済んだ。
とは言え、やはり真ん中の真ん中で聴くのが一番いい。
クラリネット独奏のオッテンザマーはベルリンフィルの来日公演でも聴いているので、これでオケの独奏としては3度目か。室内楽でも聴いたように思うが記録していないな。
アンコールで吹いたのがテクニックの披露だったが、本番のウェーバーではあまり音色の美しさは感じられなかった。
ドボルザークの8番はやはりいつ聴いてもいいなあ、と感じさせる。ブラームスが賞賛したというメロディーメーカーぶりが特にこの8番では発揮されているのではないか。全篇がボヘミアぽい哀愁に満ちているのが素晴らしい。
この頃聴くコバケンは遊びを封印してひたすら正統的だ。
尤も、アンコールでは4楽章終結部を思い切り超速で振って、観客サービス怠りなし。
♪2019-096/♪東京芸術劇場大ホール-3
2019年7月6日土曜日
日本フィルハーモニー交響楽団 第349回横浜定期演奏会
2019-07-06 @みなとみらいホール
西本智実:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
小林美樹:バイオリン*
プロコフィエフ:古典交響曲ニ長調 op.25
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調 op.64*
プロコフィエフ:バレエ音楽《ロメオとジュリエット》op.64 から抜粋[西本智実版]
-----アンコール-----
J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第3番からラルゴ*
プロコフィエフ:バレエ音楽《ロメオとジュリエット》op.64 から「ガヴォット」
プロコフィエフの2曲に、メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトが挟まれたプログラムってコンセプト不明だが、これがなかなか良かった。
独奏バイオリンの小林美樹は、ほぼデビュー時から聴いているがどんどん巧くなってきた。なんて達者な腕前だろう。
まったく、文句の付けようのない完璧な演奏というのが、むしろ欠点と言いたたいくらい。強いて難を言えば教科書っぽい…かな。ここ数日間で、辻彩奈、樫本大進というスグレモノの妙技を聴いた身には、あまりに健全で、かえって、その音楽性に距離を感じてしまうのだから困ったものだ。
第1曲の「古典交響曲」は腕慣らし。
メインの「ロメオとジュリエット」は組曲版ではなく西本得意のバレエ音楽全52曲からの13曲抜粋版だ(5年前にも同じ日フィル・西本指揮・みなとみらいホールで聴いた)。
指揮者によっては、抜粋版でも曲の組み合わせはまちまちだし、組曲版も種類が多いので、いろんな「ロメ・ジュリ」を聴く機会がある。そして何度も聴いているが、いつまで経っても有名な第13曲「モンタギュー家とキュピレット家」の音楽くらいしか頭に入っていないのだけど、<管弦楽>としては、各曲にいろんなオーケストレーションが駆使されていて面白い。
尤もバレエなしのバレエ音楽は、いつも味気ない思いがするが。
♪2019-095/♪みなとみらいホール-29
西本智実:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
小林美樹:バイオリン*
プロコフィエフ:古典交響曲ニ長調 op.25
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲 ホ短調 op.64*
プロコフィエフ:バレエ音楽《ロメオとジュリエット》op.64 から抜粋[西本智実版]
-----アンコール-----
J.S.バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第3番からラルゴ*
プロコフィエフ:バレエ音楽《ロメオとジュリエット》op.64 から「ガヴォット」
独奏バイオリンの小林美樹は、ほぼデビュー時から聴いているがどんどん巧くなってきた。なんて達者な腕前だろう。
まったく、文句の付けようのない完璧な演奏というのが、むしろ欠点と言いたたいくらい。強いて難を言えば教科書っぽい…かな。ここ数日間で、辻彩奈、樫本大進というスグレモノの妙技を聴いた身には、あまりに健全で、かえって、その音楽性に距離を感じてしまうのだから困ったものだ。
第1曲の「古典交響曲」は腕慣らし。
メインの「ロメオとジュリエット」は組曲版ではなく西本得意のバレエ音楽全52曲からの13曲抜粋版だ(5年前にも同じ日フィル・西本指揮・みなとみらいホールで聴いた)。
指揮者によっては、抜粋版でも曲の組み合わせはまちまちだし、組曲版も種類が多いので、いろんな「ロメ・ジュリ」を聴く機会がある。そして何度も聴いているが、いつまで経っても有名な第13曲「モンタギュー家とキュピレット家」の音楽くらいしか頭に入っていないのだけど、<管弦楽>としては、各曲にいろんなオーケストレーションが駆使されていて面白い。
尤もバレエなしのバレエ音楽は、いつも味気ない思いがするが。
♪2019-095/♪みなとみらいホール-29
2019年7月4日木曜日
ベルリン・バロック・ゾリステン with 樫本大進&ジョナサン・ケリー
2019-07-04 @ミューザ川崎シンフォニーホール
ベルリン・バロック・ゾリステン
樫本大進:バイオリン★
ジョナサン・ケリー:オーボエ♠︎
ヴィリ・ツィンマーマン:バイオリン☆
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 op.9-2♠︎
ビバルディ:弦楽のための協奏曲ト短調 RV156
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調♠︎
ビバルディ:オーボエとバイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV548♠︎☆
ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」Op.8,Nos.1-4★
-------------
ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」から<夏>第3楽章
<冬>第2楽章
12名程度のアンサンブルを2千人ホールで聴くのが、やはりしんどかった。
たとえ1階かぶりつきでも満足な響きは得られなかったろう。
ミューザの空間はあまりに広すぎた。
その懸念を抱きながらもチケットを買ったのは、アルビノーニやマルチェッロのオーボエ協奏曲を演奏すると言うので、これは是非ナマで聴きたいと思ったからだ。
この2曲だけではなく、いずれのプログラムも(音圧の問題を除けば)演奏は極上で楽しめるものばかり。
特に、後半、樫本大進が独奏を務めた「四季」は画期的であった。
まずは、名人揃いによる鉄壁の合奏力が見事であること、その上に乗った樫本のこれまでに聴いたことがないような自由な独奏ぶり(モダン楽器を使っているが、古楽的アプローチというのはこのようなスタイルをいうのか。)。
既にベルリン・フィルの第1コンサートマスターとして確固たる地位を占めているが、ソリストとしての腕前も世界で一流であることを納得させてくれる演奏であった。
アンコールの「四季」〜<夏>の第3楽章が、本番よりさらにスピードアップした曲弾きのようなハイテンションぶりに客席の盛り上がりも凄かった。意外なことにアンコールを2曲もやるとは思わなかったが、それが同じく<冬>の第2楽章では芸がなかった。せめて順番を逆にすれば良かったが。
♪2019-094/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-03
https://youtu.be/zEMjD04j07Y アルビノーニ
https://youtu.be/oK58x2cfAQ0 マルチェッロ
https://youtu.be/Fj3TJ61VoY0 夏第3楽章
ベルリン・バロック・ゾリステン
樫本大進:バイオリン★
ジョナサン・ケリー:オーボエ♠︎
ヴィリ・ツィンマーマン:バイオリン☆
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 op.9-2♠︎
ビバルディ:弦楽のための協奏曲ト短調 RV156
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調♠︎
ビバルディ:オーボエとバイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV548♠︎☆
ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」Op.8,Nos.1-4★
-------------
ビバルディ:バイオリン協奏曲集「四季」から<夏>第3楽章
<冬>第2楽章
12名程度のアンサンブルを2千人ホールで聴くのが、やはりしんどかった。
たとえ1階かぶりつきでも満足な響きは得られなかったろう。
ミューザの空間はあまりに広すぎた。
その懸念を抱きながらもチケットを買ったのは、アルビノーニやマルチェッロのオーボエ協奏曲を演奏すると言うので、これは是非ナマで聴きたいと思ったからだ。
この2曲だけではなく、いずれのプログラムも(音圧の問題を除けば)演奏は極上で楽しめるものばかり。
特に、後半、樫本大進が独奏を務めた「四季」は画期的であった。
まずは、名人揃いによる鉄壁の合奏力が見事であること、その上に乗った樫本のこれまでに聴いたことがないような自由な独奏ぶり(モダン楽器を使っているが、古楽的アプローチというのはこのようなスタイルをいうのか。)。
既にベルリン・フィルの第1コンサートマスターとして確固たる地位を占めているが、ソリストとしての腕前も世界で一流であることを納得させてくれる演奏であった。
アンコールの「四季」〜<夏>の第3楽章が、本番よりさらにスピードアップした曲弾きのようなハイテンションぶりに客席の盛り上がりも凄かった。意外なことにアンコールを2曲もやるとは思わなかったが、それが同じく<冬>の第2楽章では芸がなかった。せめて順番を逆にすれば良かったが。
https://youtu.be/zEMjD04j07Y アルビノーニ
https://youtu.be/oK58x2cfAQ0 マルチェッロ
https://youtu.be/Fj3TJ61VoY0 夏第3楽章
投稿者
みつばち先生
ラベル:
★ベルリン・バロック・ゾリステン,
★ミューザ川崎,
アルビノーニ,
ヴィリ・ツィンマーマン,
ジョナサン・ケリー,
ビバルディ,
マルチェッロ,
樫本大進
2019年7月3日水曜日
ランチタイムコンサート〜リニューアルオープン記念〜 祝祭のハーモニー
2019-07-03 @ミューザ川崎シンフォニーホール
松居直美◇、大木麻理◆:パイプオルガン
M.シャルパンティエ:「テ・デウム」より前奏曲◆
D.ブクステフーデ:テ・デウム BuxWV218◇
C.トゥルヌミール(M.デュリュフレ編):「テ・デウム」による即興演奏◆
R.ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガーより「前奏曲」◇◆(オルガン連弾)
-------------
R.ロジャース:ドレミの歌(オルガン連弾:4足版)
室内楽やリサイタルなどを中心にしたミューザのランチタイムコンサートシリーズは約40分のミニ・コンサートだが、1回500円。自由席という気楽さ。
みなとみらいのクラシック・マチネに似た企画で、夜の部もあり、こちらはナイトコンサートと称して、約1時間のコンサートで1回1,000円。自由席。
プログラムは昼も夜も、今回に限っては基本は同じで、夜が20分長い分1曲だけ多いようだ。
クラシック・マチネの場合は1部・2部の開演時刻は昼食休憩を挟んで連続しているので、両部を通して聴くお客が多いので、当然、プログラムの内容は異なる。
ミューザのランチタイムコンサート(12:10開演)とナイトコンサート(19:00開演)ではだいぶ開演時間が異なるのでお客が重なることは考えにくいので、昼夜同じプログラムを基本としているのだろう。
で、このシリーズは以前から知っていたが、40分のミニコンサートのために川崎まで出かけてゆくのも面倒な気もあり、これまでは唆られなかったが、全9回セット券が3,600円というこれまた信じられない料金設定だし、毎回必ずしも律儀にゆくこともないし。また、自由席というので、これまで聴いたことがないような席で、聴こえ方を確かめてみたいという気持ちもあり、今季のセット券を買った次第。
さて、今日は今季の第1回目。
ミューザは1月から改修工事中で、先日(7月1日)に再開したばかりだ。その期間中にパイプオルガンのパイプの整音もやったそうで、5,248本中の約1,000本が手当てされたそうだ。
今日は、そのオルガンを2人の奏者が演奏するという企画だが、リニューアルオープン記念ということで「祝祭」にふさわしく3人の作曲家の「テ・デウム」“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)を中心にプログラムが構成されていた。
いずれも知らない曲ばかりだったが、久しぶりに聴くミューザの大オルガンの豊かな音量に驚いた。気のせいだろうけど、1,000本のパイプを整えたと知ってから聴くと、これまでとは随分違って明るくメリハリのある響きになったと思ったが、本当はどうなのかな。
その初聴きの「テ・デウム」は、音楽との距離を縮めるに至らなかったが、最後に演奏されたのがR.ワーグナーのご存知「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲は、原曲のオーケストレーションがそもそもオルガンを再現している風な響きなので、今回はオルガン連弾(これも珍しいが)による演奏が、まるでオーケストラを聴いているようで全然違和感がなかった。
本篇が終わった後のアンコールが傑作で、曲は有名な「ドレミの歌」なのだけど、これをオルガンの連弾で、それも2人とも手を使わない4足だけで演奏したのはおかしかった。足踏み鍵盤だからさぞや重低音ばかりかと思ったが、案に反して高い音も出るのには驚いた。4足連弾なんて、もう二度と聴くこともないだろう。まあ、大変貴重な経験であった。
♪2019-093/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02
松居直美◇、大木麻理◆:パイプオルガン
M.シャルパンティエ:「テ・デウム」より前奏曲◆
D.ブクステフーデ:テ・デウム BuxWV218◇
C.トゥルヌミール(M.デュリュフレ編):「テ・デウム」による即興演奏◆
R.ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガーより「前奏曲」◇◆(オルガン連弾)
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R.ロジャース:ドレミの歌(オルガン連弾:4足版)
室内楽やリサイタルなどを中心にしたミューザのランチタイムコンサートシリーズは約40分のミニ・コンサートだが、1回500円。自由席という気楽さ。
みなとみらいのクラシック・マチネに似た企画で、夜の部もあり、こちらはナイトコンサートと称して、約1時間のコンサートで1回1,000円。自由席。
プログラムは昼も夜も、今回に限っては基本は同じで、夜が20分長い分1曲だけ多いようだ。
クラシック・マチネの場合は1部・2部の開演時刻は昼食休憩を挟んで連続しているので、両部を通して聴くお客が多いので、当然、プログラムの内容は異なる。
ミューザのランチタイムコンサート(12:10開演)とナイトコンサート(19:00開演)ではだいぶ開演時間が異なるのでお客が重なることは考えにくいので、昼夜同じプログラムを基本としているのだろう。
で、このシリーズは以前から知っていたが、40分のミニコンサートのために川崎まで出かけてゆくのも面倒な気もあり、これまでは唆られなかったが、全9回セット券が3,600円というこれまた信じられない料金設定だし、毎回必ずしも律儀にゆくこともないし。また、自由席というので、これまで聴いたことがないような席で、聴こえ方を確かめてみたいという気持ちもあり、今季のセット券を買った次第。
さて、今日は今季の第1回目。
ミューザは1月から改修工事中で、先日(7月1日)に再開したばかりだ。その期間中にパイプオルガンのパイプの整音もやったそうで、5,248本中の約1,000本が手当てされたそうだ。
今日は、そのオルガンを2人の奏者が演奏するという企画だが、リニューアルオープン記念ということで「祝祭」にふさわしく3人の作曲家の「テ・デウム」“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)を中心にプログラムが構成されていた。
いずれも知らない曲ばかりだったが、久しぶりに聴くミューザの大オルガンの豊かな音量に驚いた。気のせいだろうけど、1,000本のパイプを整えたと知ってから聴くと、これまでとは随分違って明るくメリハリのある響きになったと思ったが、本当はどうなのかな。
その初聴きの「テ・デウム」は、音楽との距離を縮めるに至らなかったが、最後に演奏されたのがR.ワーグナーのご存知「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲は、原曲のオーケストレーションがそもそもオルガンを再現している風な響きなので、今回はオルガン連弾(これも珍しいが)による演奏が、まるでオーケストラを聴いているようで全然違和感がなかった。
♪2019-093/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-02
2019年7月1日月曜日
みなとみらいクラシック・マチネ~名手と楽しむヨコハマの午後〜 辻彩奈バイオリン・リサイタル
2019-07-01 @みなとみらいホール
辻彩奈:バイオリン
碓井俊樹:ピアノ
【第1部】
サン=サーンス:ハバネラ Op.83
プーランク:バイオリン・ソナタ FP119
ラヴェル:バイオリン・ソナタ ト長調
【第2部】
ショーソン:詩曲 Op.25
サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ Op.28
フランク:バイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
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マスネ:タイスの瞑想曲
フォーレ:夢のあとに
辻彩奈を初めて聴いたのは、たぶん、2年前の「熱狂の日」にオーヴェルニュ室内管弦楽団(その日は管楽器なしの約20名の弦楽合奏団だったが。)のソリストとして登場した時で、若い(19歳?)のにしっかりとリードしているのが印象的だった。
2回目は、昨年末に、ミューザで東響の恒例<秋山第九>定番の「四季」〜春冬〜への登場だったが、「第九」の添え物とも思えない明瞭で雄弁な弾きっぷりに驚いた。
それで、今回のリサイタルは大いに楽しみだった。
さて、今回は、両部通してフランス音楽集だ。
プーランクのソナタやショーソンの「詞曲」は初聴きだったし、ラヴェルのソナタもフランクのソナタほどには馴染んでいない。しかし、どれもこれもすべて心地よい。
実に明瞭な音色で音楽が闊達だ。
曖昧なところが全然ない。
その音色を聴いているだけでも満足できる演奏だ。
彼女に貸与されている楽器は、ガダニーニの作(1748年製)だそうな。名器は必ずしも鳴り易いというものではないそうだが、見事に豊かな音色を響かせてくれた。
もとより、みなとみらいホールの小ホールはホール自体が楽器のようによく鳴り響くが、そこで才人が名器を使いこなすと、かくも幸福な世界が出現するのか、という感動を覚えた。
初めて神尾真由子の演奏を聴いたのも、東響の<秋山第九>の「四季」で、その時のかなり強力な印象が今も残っているが、若き日の(今でも十分若いけど…)神尾真由子の登場と形も同じだったが、音楽性も類似点があるように感じた。
次の機会には、やはりベートーベン、ブラームスやシューマンなど独墺音楽をたっぷり聴きたいものだ。
余談:この「クラシック・マチネ」シリーズは1部と2部に分かれて、どちらか一つの演奏会だけを買うこともできるので、以前は時間の遅い2部だけを年間セットで買っていたものの、結局はプログラムを見て1部も聴きたくなって追加購入することがしばしばだったので、前季から1部〜2部の通しの年間セット券を買っている。
この両方を聴いて1日1,800円(年間6公演中2公演は2,700円)という信じられないような料金で、かてて加えてホールの会員はさらに割引があるので、もう、本当に申し訳ないようなありがたさだ。
♪2019-092/♪みなとみらいホール-28
辻彩奈:バイオリン
碓井俊樹:ピアノ
【第1部】
サン=サーンス:ハバネラ Op.83
プーランク:バイオリン・ソナタ FP119
ラヴェル:バイオリン・ソナタ ト長調
【第2部】
ショーソン:詩曲 Op.25
サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ Op.28
フランク:バイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
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マスネ:タイスの瞑想曲
フォーレ:夢のあとに
辻彩奈を初めて聴いたのは、たぶん、2年前の「熱狂の日」にオーヴェルニュ室内管弦楽団(その日は管楽器なしの約20名の弦楽合奏団だったが。)のソリストとして登場した時で、若い(19歳?)のにしっかりとリードしているのが印象的だった。
2回目は、昨年末に、ミューザで東響の恒例<秋山第九>定番の「四季」〜春冬〜への登場だったが、「第九」の添え物とも思えない明瞭で雄弁な弾きっぷりに驚いた。
それで、今回のリサイタルは大いに楽しみだった。
さて、今回は、両部通してフランス音楽集だ。
プーランクのソナタやショーソンの「詞曲」は初聴きだったし、ラヴェルのソナタもフランクのソナタほどには馴染んでいない。しかし、どれもこれもすべて心地よい。
実に明瞭な音色で音楽が闊達だ。
曖昧なところが全然ない。
その音色を聴いているだけでも満足できる演奏だ。
彼女に貸与されている楽器は、ガダニーニの作(1748年製)だそうな。名器は必ずしも鳴り易いというものではないそうだが、見事に豊かな音色を響かせてくれた。
もとより、みなとみらいホールの小ホールはホール自体が楽器のようによく鳴り響くが、そこで才人が名器を使いこなすと、かくも幸福な世界が出現するのか、という感動を覚えた。
初めて神尾真由子の演奏を聴いたのも、東響の<秋山第九>の「四季」で、その時のかなり強力な印象が今も残っているが、若き日の(今でも十分若いけど…)神尾真由子の登場と形も同じだったが、音楽性も類似点があるように感じた。
次の機会には、やはりベートーベン、ブラームスやシューマンなど独墺音楽をたっぷり聴きたいものだ。
余談:この「クラシック・マチネ」シリーズは1部と2部に分かれて、どちらか一つの演奏会だけを買うこともできるので、以前は時間の遅い2部だけを年間セットで買っていたものの、結局はプログラムを見て1部も聴きたくなって追加購入することがしばしばだったので、前季から1部〜2部の通しの年間セット券を買っている。
この両方を聴いて1日1,800円(年間6公演中2公演は2,700円)という信じられないような料金で、かてて加えてホールの会員はさらに割引があるので、もう、本当に申し訳ないようなありがたさだ。
♪2019-092/♪みなとみらいホール-28





















