2024年2月17日土曜日

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第392回定期演奏会

2024-02-17 @みなとみらいホール



沼尻竜典:指揮
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ニュウニュウ:ピアノ*

グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」




客席内に入った時からクリアな音の予感が。
ニュウニュウの第一打が見事に美しくて、これぞStwの音。
オケも美しい。いつも響の良いホールではあるけど、今日は格別だった。
音を聴いているだけで楽しい、ってこれが本当の「音楽」。

今日、このホールでピアノを聴いた人のほとんどは、日頃サントリーでもピアノを聴いているだろうけど、格違い・桁違い・雲泥の差に絶望しなかったろうか?
僕はサントリーでもお仕着せの定期でピアノ協奏曲などは聴くけど、ピアノリサイタル@サントリーは完全に拒否している。料金無料でも聴きたくない。

とにかく、クリアだった。
そのせいで、後半の、好きでもないマーラーを80分も聴くのは苦痛だと思っていたけど、意外に楽しめた。管・弦・打鍵の交わりの楽しさがあった。


ところで、この曲ではテナーチューバが活躍する(とプログラムに書いてある。)が、初めて聴く呼称ではないものの馴染みが少ない。形はワーグナー・チューバと同じに見えるが、それなら下手Hrセクションにいてもいいはずなのに今日は上手バストロやチューバの低管セクションで吹いていた。

で、調べてみたら、そもそもテナーチューバは楽器の名前ではなく、担当する音域のことで、担当する楽器名としてはテナーホルンやワーグナーチューバ、ユーフォニウムなどがそれに当たるらしい(手持ちのスコアにはテナーホルンと書いてある。)。

因みに、過去のプログラムの編成表を、読響、N響、東響、都響で調べたら、いずれもテナーホルンと書いてあり、P.ヤルヴィN響では指揮者の意向でユーフォニウムを使用と書いてあった。
では、テナーホルンとワーグナーチューバか同じかというと、構え方の違いで前者はチューバと、後者はホルンと同じ向きにレバーが付いているみたいだ。それで今日は上手に位置していたのだろう。

♪2024-029/♪みなとみらいホール-05