2021-08-29 @ミューザ川崎シンフォニーホール
三原明人:指揮
川崎市民オーケストラ2021
川崎市民オーケストラ2021
ピアノ:東誠三*
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18*
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
----アンコール-------------
ラフマニノフ:「6つの歌」 作品38から第3番「雛菊」*
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲(モスクワ川の夜明け)
指揮・ピアノ独奏とも初めての人だったが、こちらは錚々たる略歴のプロ。
特にPfの東誠三氏は日本音コン1位で芸大教授。
合同アマオケということで十分な練習ができなかったのか、1週間前に同じホールのほぼ同じ場所で聴いたやはりアマオケのTBSK管弦楽団との比較では相当不出来だと言わざるを得ない。
弦編成は12-12-10-8-6と大きいが、数の割に響きに厚みがなく、管楽器パートは処々残念な状態に。
しかし、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番には驚いた。
冒頭のピアノの和音が変化してゆく部分の響きの素晴らしいこと。
ピアノ独奏なのにまるで上等のオケが鳴っているような豊かな響き!
ピアニストの腕にもよるのかもしれないが、やはりミューザの音響効果だろう。客席が市松の上にスカスカだったから余計に良く響いたのかもしれない。強奏はカーンと抜けてゆく。高域はコロコロ転がる。こんなに美しい音だとHANONでさえ聴いていたいと思う。オケもここでは良いアンサンブルを聴かせた。