2021年8月6日金曜日

フェスタサマーミューザ2021 東京フィルハーモニー交響楽団 ≪次世代の巨匠。若獅子が満を持して初登場!≫

2021-08-06 @ミューザ川崎シンフォニーホール



指揮:アンドレア・バッティストーニ
東京フィルハーモニー交響楽団
ハープ:吉野直子*

ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」 から 序曲
レスピーギ:組曲「シバの女王ベルキス」
ニーノ・ロータ:ハープ協奏曲*
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
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M.トゥルニエ:演奏会用練習曲「朝に」*


フェスタサマーミューザ(FSM)も今日の東フィルで7公演目。あと2つ聴くが、聴かずとも決まった今夏FSM断突の金メダル!
まず、選曲が良かった。全作品伊国ものだが、中東の異国風味やイタリア古謡のスパイスも利かせた。
曲順にも工夫。Harp協が良い位置に収まって可憐な美しさを際立たせた。

オケの編成は、Harp協だけ弦8型+管打9という小規模は当然として、他は弦14-12-10-8-6に管打は26から最後の「松」では3組のバンダ、Pipeオルガンを加え40という今時珍しい総勢90人の大規模編成で、生でしか味わえない華麗な管弦楽の面白さをバッティがケレン味たっぷりに聴かせてくれた。

特に終曲「アッピア街道」。Timpのリズムに乗ってppで始まり徐々に盛り上がり、舞台後方左右のバンダも加わり、オルガンも加わり、猛り狂ったように音圧を上げてゆくと、身体中にアドレナリンが駆け巡る。生の《空間オーディオ》だ!


ところで、今日気づいたが、東フィルの弦の配置は実に整然としているので数えやすい。

演奏に直接関係はないだろうけど、見た目にも美しい。

そして、東フィルは、いつも全員 No Mask(知る限り他のオケでは読響・東フィル・横浜バロック室内合奏団だけ)。
これも、見た目に清々しく、プロの心意気を感ずる。

多くのオケはマスクだらけ。
中にはマスク指揮者いるよ(そんなに不安なら、いっそ、舞台袖で指揮してその映像を指揮台に置いた大型モニターで楽団員とお客さまにも見えるようにすればいいのに。)。

♪2021-081/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-022