アリーナ・イブラギモヴァ:バイオリン
セドリック・ティベルギアン:ピアノ
ブラームス:バイオリン・ソナタ第1番ト長調「雨の歌」作品78
〃:バイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100
〃:バイオリン・ソナタ第3番ニ短調 作品108
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クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22ー1
イブラギモヴァは3度目。ティベルギアンは初聴き。が、15年来日時の2人によるデュオ・リサイタルがBSのクラシック倶楽部で放映され、録画したものを何度か視聴しているので昔なじみと再会した気分もあり。
イブラギモヴァのナマ演奏経験は過去2回はいずれもオケ定期での協奏曲で、好感していたので、今回はその美貌?も楽しみにして前から2列目の真ん中に席を確保。最前列も取れたけど何やら照れることもないのに腰が引けて…。
今回15年の演奏会録画を聴き直したが、このコンビによる演奏会は基本的に同一作曲家を取り上げるのだそうだ。この時はモーツァルトのソナタ集で、今回はブラームスのソナタ全曲。
15年来日時の演奏会 |
さて、イブラギモヴァとティベルギアン、息の合った2人よる大好きなブラームスの世界をまったく何らの不満もなく堪能できた。
作品番号順に演奏されたが、どれも全てが同じように楽しい。コンビの巧さはもとより改めてブラームスの才人ぶりを思い知った。
肩当ては食器洗い用スポンジ |
堂々として形が決まった演奏を聴き、演奏スタイルを見ていると、とても三十路の入り口に立っているとは思えない。
ブラームスのバイオリン・ソナタ全曲は、来月、川久保賜紀&小菅優でも聴くので楽しみにしている。ティベルギアンも同じく3月に単独リサイタルを聴く。これも楽しみ。
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余談だが、ブラームスの番号付き作品では、好みの順番をつけるのが実に難しい。
例えば、4曲ある交響曲のどれが一番好きか、これは答えられない。ピアノ・ソナタも3曲で順番をつけることは難しい。2曲あるチェロ・ソナタでも同じ。
これは、ハイドンはもとよりモーツァルト、ベートーベンなどと異なって同一ジャンルの作品数が少ない結果、全曲を等しく聴く機会が多いからだろうと思う。
また、ブラームスは<満を持して>作曲に取り掛かるタイプなので、取りこぼし?がないのではないか。
こういう事情が、ブラームス・ファンの全作品完全制覇を動機づける原因になっていると思う。もちろん、個々の作品が素晴らしいからというのが最大の要因だろうけど。
♪2019-020/♪みなとみらいホール-05