2019-02-16 @みなとみらいホール
小林研一郎:指揮
読売日本交響楽団
牛田智大:ピアノ*
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ長調 作品23*
ブラームス:交響曲第2番ニ長調 作品73
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シューマン:子供の情景〜「トロイメライ」*
アイルランド民謡:ダニーボーイ(弦楽合奏版)
コバケン+牛田効果でチケットは完売だったそうだ。入場で4列に並ばされたのにはちょいとびっくり。
その牛田君はチャイコの1番をオケの見事なアンサンブル(冒頭のHrのなんと美しいこと)に乗って華麗にやってくれた。処処のフレーズに独自色を塗していたが、全体としては、奇を衒うこともなく正統派の感じ。ま、この若さ(19歳)で癖があってはまずいだろうけど。
ともかく、読響の巧さが光った。
ブラームス交響曲第2番は弦14型から16型に拡大。
それだけに響が厚い。
それを聴きながら昨日の東フィルのマーラーの交響曲第9番の演奏を思い出していた。
東フィルは高域と低域を増強して4本多かったが、数の差以上に重量級だったのは、管弦楽法の違いを考えてチョン・ミョンフンが効果的な弦の変則配置をしたのだなと得心。
読響のブラ2では16型にする必要がなかったのではないか。チャイコでは14型で十分に迫力ある美しいアンサンブルを聴かせていた。
16型で一層厚くした効果はアンコールの弦楽合奏「ダニーボーイ」(チャイコ弦楽セレナーデ風)ではゾクゾクする迫力があったが、ブラームスでは増強した弦高域にかえって透明感が失われたのが惜しい。
♪2019-019/♪みなとみらいホール-04