2017-01-07 @みなとみらいホール
飯森範親:指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
神尾真由子:バイオリン*
ブラームス:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77*
ドボルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95《新世界から》
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アンコール
パガニーニ:「24のカプリース」から第24曲*
アンダーソン:「ジャズ・ピチカート」(弦楽版)
2007年のチャイコフスキーコンクールで優勝したというTVのニュースで神尾真由子(当時21歳)を初めてみた時に、えらく自信に満ちていたのが印象的で、その後放映でなんどか見る・聴く機会があって、その力強さに一目置いていた。
生を聴いたのは東響との共演でビバルディの「四季」の半分という中途半端な経験で、本格的な演奏は今回が初めてだった。しかも、ブラームスの協奏曲は大好きな作品だ。
で、大いに期待して出かけたのだけど、全体にテンポがゆったりめで、ちょっと違うんじゃないか、と隔靴掻痒の感で聴いた。
特に第3楽章は部分的に変拍子が用いられていて、ここはやはりある程度のスピード感とともに味わいたいところなのだけど、ブラームスのちょっとして工夫の魅力があまり伝わらなかった…と思う。
こういうテンポの設定は指揮者の好みなのか、ソリストの好みがリードするのか分からないけど、他の指揮者でも聴いてみたい。
バイオリン協奏曲の中ではチャイコフスキーと並んで超絶度が高いらしいが、バリバリ弾きまくるという印象はなかった。
むしろ、アンコールの「24のカプリース」の第24曲こそ、僕がイメージしていた神尾真由子だった。
「新世界から」もテンポはゆったりめだったが、これは不満がなかった。オケも弾き慣れているのだろうし細部まで巧い。
耳タコだけど、最近は聴く度によくできた作品だなあと思う。
奇を衒わない堂々とした音楽づくりがこの曲では活きていたやに思った。
♪2017-002/♪みなとみらいホール-01