2016年3月27日日曜日

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第54回

2016-03-27 @ミューザ川崎シンフォニーホール


ドミトリー・キタエンコ:指揮
成田達輝:バイオリン*
東京交響楽団

チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」~ポロネーズ
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35*
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47「革命」 

指揮者もソリストも初めての人だったが、成田達輝については、帰宅後録画で観たこの日放送の「題名のない音楽会」にも登場していて達者なところを再確認した。

東響のホームページのこのコンサート紹介では成田達輝を「『偉大な名手パガニーニのライバル』と評され、世界で活躍する成田~が登場します。」と書いてあるけど、それはいくらなんでも大げさではないか。

彼も東響も上手だけど、チャイコの協奏曲に関しては、昨年11月のhr交響楽団と五嶋龍の演奏があまりに素晴らしかったので、その後に聴いた演奏が、今回を含め、どうにも物足りない。

ショスタコの5番は一昨日、同じミューザで聴いたばかりで、これもそちらの演奏が雑ではあったけど強烈な迫力だったので、もう少々のことでは驚かなくなってしまっているのも困ったものだ。


ところで、東響の看板娘?ソロ・コンサートマスター(東響ではミストレスとは表記しない)の大谷康子が21年間務めた東響を本日を以って退団するということで、終演後の館内は大いに盛り上がった。
確かに、彼女の存在は大きかった。華やかさだけではなく、コンマスとして本番中の懸命なリードもあったな。時として、彼女の音だけがはっきり聴こえてくることがあった。これも良し悪しだけど。

確か、もう還暦を迎えたはずだけど、いつまでもお姫様ぽくて、愛想が良くて、スターだった。
今後、東響では名誉コンサートマスターという名誉職に就くらしい。それは名ばかりで、実際の活動はソロや室内楽に移るんだろう。機会があれば室内楽などを近くで聴いてみたいものだ。


♪2016-035/♪ミューザ川崎シンフォニーホール-08