2016年1月10日日曜日

N響第1826回 定期公演 Aプログラム

2016-01-10 @NHKホール


山田和樹:指揮
松嶋菜々子:語り*
NHK交響楽団

ビゼー:小組曲「こどもの遊び」作品22
ドビュッシー(カプレ編):バレエ音楽「おもちゃ箱」*
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシカ」(1911年版)

指揮の山田和樹は、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したのが2009年。
若いと思っていたけどもうすぐ37歳だ。いよいよ中堅に入るのだろうか。

放送は別としてナマの指揮ぶりを聴くのは初めてだ。
N響とは3年半前に定期外で共演したそうだが、定期演奏会としては今回がN響デビューとなる。

それにしても面白くないプログラムだ。
コンセプトは「子どもとおもちゃ」なのかな。



「ペトルーシカ」は時々聴くけど「こどもの遊び」も「おもちゃ箱」も初めての曲だった。

「こどもの遊び」は12曲からなるピアノ連弾曲が元で、この内次の5曲をビゼー自信が管弦楽用に編曲したもの。

1 ラッパと太鼓(行進曲)
2 お人形(子守歌)
3 こま(即興曲)
4 小さな旦那様、小さな奥様(二重奏)
5 舞踏会(ギャロップ) Le Bal (Galop)

「おもちゃ箱」は子供のためのバレエ音楽。
知人の挿絵画家アンドレ・エレの絵本を元に最初はピアノ曲として、次いで管弦楽用に編曲したが未完で亡くなったためにカプレという作曲家が補筆・完成した。

1 前奏曲 おもちゃ箱の眠り
2 第1場 おもちゃ屋
3 第2場 戦場
4 第3場 売られる羊小屋
5 第4場 お金持ちになってから
6 エピローグ

今回の演奏では各場面ごとにエレが書いた絵本の筋書きが朗読された。
松嶋菜々子が担当したが、ナマで見るのは初めてで、長身でスタイルが良く、片肌脱いだ?ドレスはピアノの鍵盤をイメージしたような白と黒のデザインでしっぽりとオトナの女を漂わせていた。

「ペトルーシカ」はストラヴィンスキー3大バレエの一つ(他は「火の鳥」、「春の祭典」)だけど、一番マイナーかな。
4場で構成され、曲数は15曲位…というのは、解説には各曲の説明はなかったし、演奏によっても編成が異なることがあるらしい。僕の手持ちのCDは全15曲だ。



初めて聴く作品が2曲。
それもお子様向け。
すべていわば劇伴音楽なので、純粋な演奏会向けの音楽ではない。
すべて細切れで成り立っている。
そういう点で、不満のあるプログラムだった。

客演指揮者の思いどおりにはならないのかもしれないが、初共演ではできたらドイツ古典派~ロマン派の音楽を聴きたかった。


♪2016-004/♪NHKホール-01