2015-09-19 @県立音楽堂
児玉章裕:指揮
横浜シティ・シンフォニエッタ
ハイドン:
交響曲第77番変ロ長調 Hob.Ⅰ-77
交響曲第88番ト長調 Hob.Ⅰ-88
交響曲第99番変ホ長調 Hob.Ⅰ-99
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アンコール
ハイドン:交響曲第103番変ホ長調 Hob.Ⅰ-103 から第3楽章メヌエット
この日、夕方にみなとみらいホールで日フィルの定期演奏会がある。同じ日の午後に、距離も時間も好都合な音楽堂で「横浜シティ・シンフォニエッタ」の演奏会があるのを知って出かけた。
しかも、ハイドンの交響曲を3曲。
しかも、無料。
都合のつく限り毎回聴いている横浜交響楽団(横響)を別にすると、アマチュアのコンサートは随分久しぶりだ。
山田和樹が音楽監督をしている「横浜シンフォニエッタ」と紛らわしいが全然関係がない。
「横浜シティ・シンフォニエッタ」については、存在を全く知らなかた。年2回の演奏会の場所も横響のように「第九」以外は音楽堂、と決まっている訳ではなさそうで、それでは情報がなかなか入らない。
前日に聴いたアンサンブル金沢も小編成だけど、こちらはさらに小さくて、弦だけ数えて23人。ハイドンの交響曲の場合、管・打楽器も少ないので、全員で30人程度だった。
しかし、ハイドンがこれらを作曲した当時の宮廷内の楽団の規模も似たようなものだったろう。
それに音楽堂はハイドンがぴったりするホールだ。
後は、オケの腕前が良ければハイドン自身が聴いていたような音楽を再現できるだろう。
果たして。
第77番の第一声は、アンサンブル金沢にも迫っているかのような好印象でスタートしたが、残念ながら長くは続かない。低弦中心の場合は比較的整ったアンサンブルに聴こえるけど、高音部が混じってくるとピッチの不揃いが明らかになってくる。
まあ、アマチュアだし、そんなものだ、という割り切りで聴いておれば、ハイドンの軽妙な味わいも楽しめる。
ロマン派の交響曲などとはまったく異なる世界だ。
ユーモア(知的な遊び)を感じさせてくれる。
第88番だけは聞き馴染みがあった。「V字」という標題が付いている作品だ。
それ以外はいずれも初聴きだったが、108曲もあるハイドンの交響曲はよほど初期やよほど終盤のものでない限りほとんど似たような曲調でとても覚えられない。
しかし、ともかく、久しぶりにハイドンの交響曲をまとめて3曲聴けたのは良かった。
♪2015-89/♪県立音楽堂-11