2019年4月6日土曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場04月上席-2

2019-04-06@国立演芸場


落語   林家たま平⇒一目上がり
落語   橘家圓十郎⇒目薬
漫才   ニックス
落語   林家たこ蔵⇒唖しの釣り
落語   橘家圓太郎⇒粗忽の釘
      ―仲入り―
声帯模写 丸山おさむ
落語   柳家小団治⇒替り目
曲芸   翁家勝丸
落語   林家正蔵⇒幾代餅

4日に行って2回目。
何故なら、トリの正蔵が今日から噺を変えるから。

他の芸人もだいぶ変わっていた。
圓太郎も噺が違って今日は「粗忽の釘」おかしい。
声帯模写の丸山おさむも傑作。世が世なら不敬罪ネタだが。

さて、正蔵は今日も心温まる泣ける人情話「幾代餅」。
正蔵はうまい!
これからますますうまくなるだろう。
いずれ昭和の名人・三代目古今亭志ん朝のように円熟するのを期待しているよ。


♪2019-043/♪国立演芸場-06

2019年4月5日金曜日

東京・春・音楽祭-2019-クララ・シューマン―生誕200年に寄せて〜伊藤恵と仲間たち

2019-04-05 @旧奏楽堂


ピアノ:伊藤恵*
ピアノ:開原由紀乃**
ヴァイオリン:加藤知子
ソプラノ:管英三子+
ホルン:日髙剛

ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 op.40*
シューベルト:若い尼 D828*+
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 op.54**
ブラームス:愛のまこと op.3-1、あこがれ
E.ルドルフ:幻想小曲集 op.10**
ショパン:夜想曲 第13番 ハ短調 op.48-1**
ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 op.29**
シューマン:きみの顔 op.127-2*+
シューマン:《女の愛と生涯》op.42から
 第2曲 「彼は誰よりも素晴らしい人」*+
シューマン:幻想小曲集 op.12から*
 第1曲「夕べに」、
 第5曲「夜」、
 第4曲「気まぐれ」、
 第3曲「なぜに」、
 第2曲「飛翔」

<クララ・シューマン生誕200年に寄せて>の副題がプログラムにどう反映されているのか、予習を怠って真の企画意図を知らず出かけ、結局分からないまま帰宅して、後刻NETで理解できた。

150年前にクララ(当時50歳)が開いた最後のコンサートの再現なのだよ。トホホ…。

クララに寄せる〜のに何故シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、ルドルフが演奏されるのか意味分からんと不審げに聴いて入魂できなかった。

クララ最後の演奏会再現と知ってりゃ聴き方が変わっていたろう。
簡素一辺倒のプログラムももう少し親切に書いておいてほしいよ。
でも、シューマニアーナ伊藤恵の幻想小曲集が良い締め括くりだった。抜粋だが、曲順を変えて最後が「飛翔」だったのは、伊藤恵の判断なのか、クララもそのように配列したのか?

多分クララも8曲から5曲選ぶなら2番「飛翔」を選んだのだと思う。

150年前の演奏会に、クララは不幸な人生の仕舞い方をした夫・シューマンを思いやってこの作品でコンサートを締めたのだろう。そう思うと、伊藤恵がクララに重なって見えたはずなのに…。

ああ、早く企画意図を知っておればなあ。

♪2019-42/♪旧奏楽堂-01

2019年4月4日木曜日

国立劇場開場四十周年記念 国立演芸場04月上席

2019-04-04@国立演芸場


落語   林家つる子⇒やかん
落語   橘家圓十郎⇒湯屋番
漫才   青空一風・千風
落語   林家たけ平⇒大師の杵
落語   橘家圓太郎⇒親子酒
      ―仲入り―
余談漫談 林家ぺー
落語   柳家小団治⇒大安売り
曲芸   翁家勝丸
落語   林家正蔵⇒井戸の茶碗

四月上席の楽しみは何と言っても林家正蔵。
いつも人情噺の大作をやるのが嬉しい。
今日は大好きな「井戸の茶碗」。
真っ正直に生きている者ばかりが登場する実におかしくて清々しい噺だ。

正蔵は感動必至の物語を敢えて、抑えて、淡々とした語り口で笑いを取る。

うっかり入れ込んでき聴いていると、涙腺崩壊しそうになるなので、努めて気分を外して聴くのだけど、やっぱり最後はやられてしまう。


二ツ目の林家つる子は1年ぶりに聴いたが相変わらず器用なもので、実力は真打並みだが、今回も「やかん」だった。もっと持ちネタはあるのだろうが、巡り合わせが悪かったようだ。

圓太郎の「親子酒」もおかしい。こんな妙な味のある噺家とは思っていなかった。何回も聴かないと分からない魅力ってあるものだ。


♪2019-041/♪国立演芸場-05

2019年4月3日水曜日

東京・春・音楽祭-2019-ブラームスの室内楽Ⅵ〜小山実稚恵を迎えて〜

2019-04-03 @東京文化会館


バイオリン:竹澤恭子、小川響子
ビオラ:川本嘉子
チェロ:向山佳絵子
ピアノ:小山実稚恵

ブラームス:
 ピアノ三重奏曲第1番ロ長調 作品8
 バイオリン・ソナタ 《F. A. E.》から スケルツォ
 ピアノ五重奏曲へ短調 作品34

ブラームス全曲シリーズ。
今年は小山実稚恵を迎えてのピアノ三重奏は、バイオリンパートを川本嘉子がビオラでやったのが凄い。
5度低いから高い音を演奏するのは難しいはず。
その代わり弦が太く長いのでバイオリンとは別味で迫力がある。そういえば、17年のブラームス:バイオリン・ソナタ第2番でもこれを川本はビオラで弾いていた。

トリはピアノ五重奏曲。
これはもっと凄かった。
先日のベルリン・フィルメンバーによるブラームス:ピアノ四重奏のアンビリーバブルな音楽に肉薄する出来栄え。

中でも竹澤恭子の入魂ぶりに圧倒された。
この様にして音楽は生まれるのだ…と噛み締めながら、手に汗握りながら、立ちのぼる胸の上気を体感。

最前列で至福の時を過ごした。
滅多に経験できることではない。

♪2019-40/♪東京文化会館-03

2019年3月31日日曜日

新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 第8回 サファイア<横浜みなとみらいシリーズ>

2019-03-31 @みなとみらいホール


上岡敏之:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:栗友会合唱団

森谷真理:ソプラノ
カトリン・ゲーリング:メゾ・ソプラノ

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

上岡敏之が指揮をする「復活」。
この人はいつも何かしら独自色を発揮してくれる。良し悪しはよく分からぬ。が、それが面白い。それが楽しみだ。

今日は、CD収録かステージにはマイクが林立して開演前から既に会場全体がが上気していた。
案の定、気合の入った指揮とメリハリの効いた演奏に高度なテンションは演奏時間85分という長尺だが終幕まで維持された。
もっとも、いつものように「復活」の終楽章は長すぎると思いながら。

演奏が終わって暫時休止後客席を向いた上岡の顔がくしゃくしゃになっていて驚いた。一曲入魂とはまさにこれだ。

さてさて、本当に熱演だったと思うよ。
弦はなかなか良い音だったし、管と弦の混ざり具合も適度で良い響きだ。欲を言えば、管の一部が完全ではなかったけど生演奏としては許容範囲。

カーテンコールも熱が入り、特にトランペットの某氏がはしゃいでいたのは今日で退団だったらしい。珍しいことに楽屋口にもたむろする人がいたのはお知り合いなのかもしれないな。

個人的には好きな音楽ではない。俗臭紛々な上に、85分もの長さが必要だとは思えない。特に終楽章が、これだけで35分も要するのはバランスが悪い。けど、世の大勢はこういう音楽を受け入れている。一部には狂喜をもって受け入れている。だからオーケストラは集客のために必ずシーズン中にマーラーを最低でも1回はプログラムに入れるのだ。

僕も、マーラーの全てが嫌いという訳ではない。4番などとても親しみやすいと思う。

また、思い切り俗っぽいとしても時にはこういう大げさな音楽も管弦楽の面白さを味わうには好都合だ。

*余談
同じ演目を昨夜はサントリーだった。昨日のS券は8千円。今日のみなとみらいホールは7千円だ。
サントリーより音響的にも優れたホールなのに低価格設定は何故?
横浜人としては、新日フィルのこの差別的ローカル扱いが不満である。

♪2019-039/♪みなとみらいホール-13

2019年3月30日土曜日

第6回音大フェスティバル・オーケストラ演奏会

2019-03-30 @東京芸術劇場


小林研一郎:指揮
音楽大学フェスティバル・オーケストラ
(首都圏9音楽大学+北海道・沖縄2音楽大学選抜オーケストラ)

【参加音楽大学】上野学園大学、国立音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、東京音楽大学、東京藝術大学、東邦音楽大学、桐朋学園大学、武蔵野音楽大学、札幌大谷大学(北海道)、沖縄県立芸術大学(沖縄)

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
チャイコフスキー:序曲「1812年」
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

以前は、首都圏の音大だけだったのが、最近は2校増えて11大学になっている。
だからという訳でもないだろうが、大編成だ。
弦18型+倍管+特大バンダ付きで、演奏曲目もそれにふさわしい派手なものばかり。

毎年、このコンサートでは次元を超える<超特大管弦楽>に翻弄される悦びが味わえる。今年は特に序曲「1812年」では信じられないような特大別働隊(バンダ)が編成され、2階の中央にずらっと並んだ。数えられないが、何十人という編成だ。2階だけで一つの吹奏楽団が演奏するという感じだった。

僕は1階中央で聴いていたので、前の舞台と後ろの2階席からの両方から金管と打楽器が嵐のような演奏を繰り広げてくれた。

これでもっとホールの響がよければ素晴らしいのだけど、藝劇の弦は乾ききっていて美しくないねのが大いに残念。

♪2019-038/♪東京芸術劇場大ホール-02

2019年3月27日水曜日

東京・春・音楽祭-2019-ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽〜ピアノ四重奏の夕べ

2019-03-27 @東京文化会館


バイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー
ビオラ:アミハイ・グロス
チェロ:オラフ・マニンガー
ピアノ:オハッド・ベン=アリ

マーラー:ピアノ四重奏曲(断片) イ短調
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 op.47
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 op.25

東京・春・音楽祭ではほぼ毎年このメンバーの演奏を聴いているが、いつも大満足できる。

ベルリン・フィルのトップ奏者たちってなんて凄腕なんだろう。ほとほと感心するよ。こんな高水準の演奏を聴くことは誠にもって幸福なことだが、一方で、この高い水準が他の演奏を聴くときの物差しになるのが不幸なことでもある。

今回は、ピアノ四重奏曲集だ。
最初はマーラーの12分くらいの単一楽章の作品だった。これはマーラー唯一の室内楽作品だそうな。作品、と言っても<断片>で終わっている。作曲したのは15歳(16歳説も)らしい。
かなり、劇的で、将来のマーラーを予感させる部分も見えたが、多くの部分は古典派やロマン派の諸先輩の作品を倣ったように思える。

シューマンの室内楽は多品種少量作曲でその多くがピアノを含んでいる。ピアノ四重奏という編成では今日の作品が唯一だ。時々CDを回すのだけど、いまいちとらえどころがなくて入り込めないでいたが、今日の演奏で霧が晴れた感じがした。やはりナマで聴かないと音楽の琴線に触れるということができないようだ。

最後のブラームス。これは大いに期待をしていたが、その期待をも軽々超えてしまう上出来であった。40分近い大曲だが、全く飽きさせない。最初にパズルのピース、あるいは手札のカードを配っておいて、それが徐々に形を成してゆく過程を聴きながらスリリングに味わった。

どの楽章も面白いが、何と言っても舞曲風に仕上げた最終楽章の高揚感は半端ではない。ハンガリアンダンス風で中間部にはロマを思わせる泣かせるメロディーが仕込まれていて、もうこれは本当に胸をかきむしられるようで、不覚の落涙…とまではゆかないものの、こんなにも哀愁に満ちた音楽を巧妙に構築しているブラームスの才能に感服した。
もちろん、ベルリン・フィルのトップ奏者たちの息の合った演奏が見事なのだけど。

この日は東京で桜の満開が宣言された。

♪2019-37/♪東京文化会館-02