上岡敏之:指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
合唱:栗友会合唱団
森谷真理:ソプラノ
カトリン・ゲーリング:メゾ・ソプラノ
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
上岡敏之が指揮をする「復活」。
この人はいつも何かしら独自色を発揮してくれる。良し悪しはよく分からぬ。が、それが面白い。それが楽しみだ。
今日は、CD収録かステージにはマイクが林立して開演前から既に会場全体がが上気していた。
案の定、気合の入った指揮とメリハリの効いた演奏に高度なテンションは演奏時間85分という長尺だが終幕まで維持された。
もっとも、いつものように「復活」の終楽章は長すぎると思いながら。
演奏が終わって暫時休止後客席を向いた上岡の顔がくしゃくしゃになっていて驚いた。一曲入魂とはまさにこれだ。
さてさて、本当に熱演だったと思うよ。
弦はなかなか良い音だったし、管と弦の混ざり具合も適度で良い響きだ。欲を言えば、管の一部が完全ではなかったけど生演奏としては許容範囲。
カーテンコールも熱が入り、特にトランペットの某氏がはしゃいでいたのは今日で退団だったらしい。珍しいことに楽屋口にもたむろする人がいたのはお知り合いなのかもしれないな。
個人的には好きな音楽ではない。俗臭紛々な上に、85分もの長さが必要だとは思えない。特に終楽章が、これだけで35分も要するのはバランスが悪い。けど、世の大勢はこういう音楽を受け入れている。一部には狂喜をもって受け入れている。だからオーケストラは集客のために必ずシーズン中にマーラーを最低でも1回はプログラムに入れるのだ。
僕も、マーラーの全てが嫌いという訳ではない。4番などとても親しみやすいと思う。
また、思い切り俗っぽいとしても時にはこういう大げさな音楽も管弦楽の面白さを味わうには好都合だ。
*余談
同じ演目を昨夜はサントリーだった。昨日のS券は8千円。今日のみなとみらいホールは7千円だ。
サントリーより音響的にも優れたホールなのに低価格設定は何故?
横浜人としては、新日フィルのこの差別的ローカル扱いが不満である。
♪2019-039/♪みなとみらいホール-13