2019-03-23 @カルッツかわさき
クシシュトフ・ウルバンスキー:指揮
東京交響楽団
ヴェロニカ・エーベルレ:バイオリン*
モーツァルト:バイオリン協奏曲第5番イ長調* K219「トルコ風」
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 作品43
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プロコフィエフ:無伴奏バイオリンソナタニ長調 作品115 第2楽章から*
カルッツかわさきでのクラシック・コンサートは先月初めの名曲全集以来の2度目。
そもそも、このホールはアコースティックな音響効果はうまくチューニングされていないのではないかと思う。
個人的な好みもあるが、このホールの響は乾きすぎていると思う。弦に潤いがない。とはいえ、管・打楽器では音はよく出ているので、芸術劇場のように舞台上で音が閉じ込められているような不快感はないのだけど。
ともかく、クラシック向きとは思えない。
まだ、しばらくミューザが改修のために使えないので東響川崎定期も名曲全集もカルッツで開催されるのが、辛いところだ。
ヴェロニカ・エーベルレは初めてだとばかり思っていたら、2015年に読響との共演でメンデルスゾーンの協奏曲を聴いていた。その時の記録には可もなく不可もなく、あまり印象に残らなかったようだ。で、今回もまあ上手な演奏だと思うけど、モーツァルトじゃ独自色も出せないのかもしれない。
なぜ、モーツァルトとショスタコーヴィチがカップリングなのか分からない。プログラムにもコンセプトが書いてない。
政権に翻弄されたショスタコーヴィチにとって色々な思いのこもった作品なのだろうが、何しろ馴染みがほとんどないので、楽しめるというところまでは至らなかったけど、モーツァルトとの対比では編成の規模が倍ほど大きく(ショスタコの全交響曲15曲中最大編成だそうな。)、楽器も多彩なので、退屈することもなかった。
後刻、Wikipediaを読むと弦の編成も指定してあるようで、それによると22型!で弦だけで90人。菅・打楽器を含め合計134人を必要とすると書いてある。
この日の東響は大編成ではあったが、これほどではなかった。第一、134人もステージに並ばないのではないか。一度見てみたいし聴いてみたいが。
♪2019-023/♪カルッツかわさき-02