2020年9月20日日曜日

みなとみらいクラシック・マチネ~名手と楽しむヨコハマの午後〜成田達輝

 2020-09-21 @みなとみらいホール


成田達輝:バイオリン
石川武蔵:ピアノ(第1部のみ)

[ 第1部 ]
サン=サーンス:バイオリン・ソナタ第2番変ホ長調 Op.102
サン=サーンス:バイオリン・ソナタ第1番二短調 Op.75

[第2部]
バルトーク:無伴奏バイオリン・ソナタから“シャコンヌのテンポで”
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン・パルティータ第2番から“シャコンヌ”
ファーニホウ:シャコンヌ風間奏曲
ヴィターリ:シャコンヌ

----ENC----------------

パガニーニ:24のカプリースから第1番
J.S.バッハ:無伴奏バイオリン組曲第1番からサラバンド

成田くんのリサイタルは初めて。以前に東響とチャイコ協を聴いたが、その時のプログラム?に「偉大な名手パガニーニのライバル」と書いてあったのを思い出した。


今日もテクニシャンぶりを発揮したが、この世界に腕自慢は多いし、彼がパガニーニ並みかどうかは?


第1部はサン=サーンス Vnソナタ1番&2番。
1番は生では初聴き。 2番は電気媒介でも多分聴いたことがない。

サン=サーンスには親しみ易い美旋律も多いけど、今日の2本は手強かった。特に2番が没入できなかった。

そもそも馴染んでいないせいもあるけど、基本は僕の受入能力の問題だろうな。


第2部は別公演で、Vn無伴奏曲。

それも「シャコンヌ」関連ばかり4曲。J.S.バッハ以外は初聴き。

ファーニホウ*やヴィターリなんて作曲家の存在自体知らなかった。えらく凝った選曲で成田くんが趣旨を説明したが忘却。

*は存命作家で4分音を含む不快音の連続で、超絶技巧の限界に挑むそうな。


今日のクラ・マチは成田くんの個性が全面に出たのは良かったけど、楽しめるには至らず。


でも、色々と説明もしてくれて、嫌味のない好青年だったし、「パガニーニのライバル」はともかくも、ファーニホウやEncで弾いたパガニーニの24のカプリースなど、ホンに凄腕ぶりを堪能した。


♪2020-053/♪みなとみらいホール-12