2014年4月19日土曜日

日本フィルハーモニー交響楽団 第296回横浜定期演奏会

2014-04-19 @みなとみらいホール



遠藤千晶(箏)
藤原道山(尺八)
藤岡幸夫指揮:日本フィルハーモニー交響楽団

●菅野祐悟:NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」より
<メイン・テーマ><天才官兵衛><官兵衛走る><軍監勘兵衛>
●菅野祐悟:箏と尺八と管弦楽のための協奏曲~Revive~(世界初演)
●ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調 Op47

今日取り上げられた作曲家、菅野祐悟(かんのゆうご)という人の名前は知らなかった。


でも「軍師官兵衛」は知っている。
でも、TVドラマは見ていない。
でも、NHKを見ていると、時々このテーマ音楽が流れるので、多少の聞き覚えはあった。

演奏されたのはメイン・テーマほか全4曲。
これらの曲も次の協奏曲も、まさに「今」そのものの音楽だが、和風の色付けに分かりやすいメロディ。
歌謡曲を壮大にしたような感じで、ちっとも「新しさ」を感じなかった。
いや、むしろ「古い」。
でも、そういう線を敢えて狙っているのだろう。

2曲めの「箏と尺八と管弦楽のための協奏曲」はシアトル交響楽団の委嘱作品で世界初演だったが、外国人の耳にはエキゾチックだろうが、僕の耳は平凡に感じた。
分かりやすい映画音楽を聴いているようで、心地良いというか、ノーストレスっていうのも、案外つまらないという贅沢で複雑な不満だ。
しかし、この作品がいずれは歴史に燦然と輝くかもしれないし、2、3度取り上げられてお蔵入りになるかもしれない。
どっちに転ぶかは作品の内容というより、運だろうな。


かのゴーストライター氏も悪魔のささやきに耳を貸さなければ、今日の菅野氏のように、終曲後舞台上に招かれ、楽団員と観客の拍手喝采を浴びることもできたろうに。

メインプログラムはショスタコの5番。
多くのオーケストラが定期演奏会で取り上げるショスタコの定番だ。先月も聴いたばかり。
もちろん、好きだし、演奏にも不満はないけど、ショスタコは交響曲だけでも15曲も書いているのだし、ほかの作品も取り上げてほしい。



♪2014-32/♪みなとみらいホール-16